東京汽船JP:9193

時価総額
¥54.1億
PER
11.4倍
曳船サービス、カーフェリー事業、観光船事業、物品販売やレストラン食堂事業を展開。

沿革

事業内容

東京汽船及びそのグループ会社は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業としては、曳船事業、旅客船事業、売店・食堂事業が挙げられます。

曳船事業では、東京汽船と連結子会社の東港サービス株式会社が中心となり、曳船サービスや貸船サービスを提供しています。また、海上防災事業や洋上風力発電交通船(CTV)の運航も手掛けており、連結子会社の東亜汽船株式会社や持分法適用関連会社の防災特殊曳船株式会社などが関与しています。さらに、香港においては、SOUTH CHINA TOWING CO.,LTD.が曳船事業を展開しています。

旅客船事業においては、連結子会社の東京湾フェリー株式会社が久里浜と金谷を結ぶカーフェリー事業を、また、株式会社ポートサービスが横浜港での観光船事業を行っています。これらのサービスは、地域の交通インフラや観光産業の一翼を担っています。

売店・食堂事業は、連結子会社のフェリー興業株式会社が主体となり、カーフェリー事業に伴う物品販売やレストラン食堂事業を展開しています。この事業は、旅客サービスの向上に寄与しており、乗客にとっての利便性や快適性を高めています。

これらの事業を通じて、東京汽船グループは、海上輸送や地域社会のサービス提供において重要な役割を果たしています。各事業は、相互に連携しながら、幅広い顧客ニーズに応えるサービスを提供しているのです。

経営方針

東京汽船及びそのグループ会社は、曳船事業を中核に据え、旅客船事業や売店・食堂事業など多岐にわたるサービスを提供しています。同社は、東京湾全域での船舶の安全航行サポートや海難事故への即応など、公共的役割を果たしています。具体的には、船舶のエスコート業務、離着桟補助業務、警戒船業務、防災業務、緊急出動・海難救助など、顧客のニーズに迅速に応えるサービスを展開しています。

また、総合的なマリンサービス提供会社として、東京湾口の水先艇運航業務や東京湾内の交通船業務、洋上風力発電向けの交通船事業なども手掛けています。これらの事業を通じて、海上での人員の安全確保にも貢献しています。

成長戦略として、同社は曳船事業の再構築、グループ会社の再建、成長分野での事業開発を積極的に進めています。特に、環境負荷が低いタグボート船隊の配備や、高い熟練を誇る乗組員の育成、365日・24時間のオペレーション実施など、安全で確実な曳船サービスの提供に注力しています。さらに、洋上風力発電向け事業の成長や、IT高度化とデジタル化の推進による業務プロセスの効率化も図っています。

旅客船事業では、地域貢献型マリン事業を展開し、地域の水上モビリティ提供や観光客への洋上での利便性と快適性の提供に努めています。これらの取り組みを通じて、東京汽船グループは、海事関係者、一般顧客及び社会に貢献する企業グループを目指しています。