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ビーイングホールディングス (9145) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
ビーイングホールディングスは、企業の物流業務を包括的に受託・改善する3PL(サードパーティロジスティクス)事業を主軸とする物流企業です。同社の特徴は「運ばない物流」という独自のコンセプトで、従来の拠点間配送や在庫管理を物流センターに集約し、全体最適化を図ることで顧客のコスト削減を実現しています。全国71拠点で物流センターを運営し、北陸地方を中心に関東、東海、近畿など全国に事業エリアを拡大しています。
同社の主要顧客は、食品、医薬品、化粧品、日用品などの生活物資を扱う卸売企業や、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストアです。収益構造は物流センターの運営業務やコンサルティング業務が中心で、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯に対応した小口物流に強みを持っています。同社は自社開発の倉庫管理システムなど4つの情報システムを活用し、顧客ごとにカスタマイズした物流システムを提供することで差別化を図っています。
事業セグメントは「物流事業」と「その他」に区分されており、物流事業では本体がコンサルティング業務を、子会社6社が物流センターの構内・配送業務を担当しています。その他事業では、タクシー・バス事業、システム開発、保険代理業、自動車整備業、燃料販売業、不動産業など多角的な事業を展開し、物流事業を補完する役割を果たしています。
経営方針
ビーイングホールディングスは中長期的な成長戦略として、従来の「卸売業者の物流センター下請業者」から「3PL事業者」への転換を進め、さらには「小売ビジネスの物流プラットフォーマー」を目指しています。同社は年間4から8件の新規業務開始を目標に掲げ、顧客数・拠点数・輸送力の3つの指標による事業拡大を推進しています。特に関東から全国展開を見据えた物流基盤の拡大を重点課題とし、既存エリア内での受託業務拡大と既存顧客でのシェア向上に注力しています。
同社の差別化戦略の核となるのは、独自開発の物流総合システム「Jobs」を活用したDX化の推進です。このシステムにより物流データの蓄積・分析を進め、適正な人員配置や配送コースの合理化を実現し、生産性向上と利益率向上を図っています。さらに、AIやIoTを活用した省力化設備の導入や、高生産性・高品質の業務フローの構築により、小ロット多頻度化する物流ニーズに対応する体制を整備しています。
新市場開拓においては、同社の強みである「運ばない物流」をベースに、データネットワークセンターの構築を進めています。これは、モノの輸送だけでなく、物流に関する様々なデータを収集・管理・分析し、サプライチェーンに関わる事業者をクラウド上でつなげるプラットフォームです。このDXプラットフォームを同業他社に提供することで、業界全体の効率化を推進し、新たな収益源の創出を目指しています。
技術革新への取り組みでは、消費データに基づく「在庫モデル」の構築により、地域在庫の最適管理を実現する計画です。これにより小ロット輸送コストの削減と分散労働力の集約を図ります。また、環境面では2050年カーボンニュートラルの実現を長期目標に掲げ、2030年度に温室効果ガス排出量を2019年比48%削減、2040年度に80%削減する中期目標を設定しています。再生可能エネルギーへの転換や低環境負荷車両の導入を段階的に進め、持続可能な物流サービスの提供を通じて社会課題の解決に貢献していく方針です。