山九JP:9065

時価総額
¥4767.7億
PER
14.7倍
物流事業、機工事業、情報システム・人材派遣等のサービス事業を国内外で展開し、港湾貨物取扱いや産業機械の建設・メンテナンスを手がける。

事業内容

山九は、物流事業、機工事業、その他のサービス事業の三つの主要な事業セグメントを持っています。これらの事業は、国内外で幅広く展開されており、関連会社や子会社を通じて多様なサービスを提供しています。

物流事業では、港湾での貨物取卸しや積込み、コンテナターミナルオペレーション、梱包、倉庫保管、長距離トラック輸送、通関業務などを行っています。また、船舶による海上運送や工場内での原材料・製品の輸送も手がけています。

機工事業では、製鉄機械や石油化学装置、電力関連装置の建設、据付、配管工事を行っています。さらに、これらの設備のメンテナンスや大型重量物の輸送、一般産業機械の設計・製作も行っています。工場内の土木・建築工事も手がけています。

その他のサービス事業では、情報システムや人材派遣、保険代理店業務、福利厚生のアウトソーシングを提供しています。また、道路や橋梁の土木・建築工事、機材の賃貸とそのメンテナンスも行っています。これらのサービスは、関連会社を通じて提供されています。

経営方針

山九は、2023年度を初年度とする「Vision2030」と「中期経営計画2026」を掲げ、急速に変化する事業環境に対応しつつ、世界の産業を支える使命を果たすことを目指しています。これにより、人口構造の変化や地政学的リスク、気候変動対応などの課題に対処し、持続可能な成長を追求しています。

「Vision2030」では、山九は「心に『Thank you』を、世界の産業に山九を。」というパーパスを掲げ、感謝の念を忘れずに新たな価値を創造し続けることを目指しています。これに基づき、事業ポートフォリオの再構築や既存顧客の領域拡大、成長市場への挑戦を進めています。

中期経営計画2026では、物流事業のコスト構造改革や機工事業への人的投資を通じて、収益力の改善を図ります。また、海外事業の拡大やグリーン成長戦略の強化を通じて、持続的な成長を目指しています。これにより、山九はグローバルな競争力を高め、社会課題の解決に貢献します。

山九は、成長投資と人材投資に注力し、2026年度までに900億円規模の成長投資と150億円規模の人材投資を計画しています。これにより、売上高や営業利益率の向上を図り、2030年度までに売上高7,000億円以上、営業利益率8.0%以上を目指しています。

資本政策においては、配当性向40%水準を維持しつつ、自己株式の取得を通じて株主還元を強化します。これにより、資本効率性を重視しながら企業価値の最大化を図ります。山九は、持続可能な成長と社会貢献を両立させる企業として、未来に向けた挑戦を続けています。