名古屋鉄道JP:9048

時価総額
¥3186.6億
PER
15.1倍
交通事業、運送事業、不動産事業、レジャー・サービス事業、流通事業、航空関連サービス事業、その他の事業を展開する企業。

事業内容

名古屋鉄道は、交通事業を中心に多岐にわたる事業を展開しています。まず、交通事業では鉄軌道事業を主軸に、豊橋鉄道と共に鉄道サービスを提供しています。また、名鉄グループバスホールディングスや名鉄バスなどを通じてバス事業も展開しています。さらに、名鉄タクシーホールディングスを中心にタクシー事業も行っています。

運送事業では、名鉄NX運輸や信州名鉄運輸、四国名鉄運輸がトラック事業を担い、太平洋フェリーが海運事業を展開しています。不動産事業では、名鉄都市開発や名鉄協商が不動産賃貸業を行い、名鉄ビルサービスが不動産管理業を担当しています。

レジャー・サービス事業では、名鉄ホテルホールディングスやホテルグランコート名古屋がホテル業を運営し、中央アルプス観光や奥飛観光開発が観光施設事業を展開しています。名鉄観光サービスは旅行業を手掛け、電通名鉄コミュニケーションズが広告代理業を行っています。

流通事業では、名鉄百貨店が百貨店業を運営し、名鉄リテールホールディングスや名鉄協商が物品販売を行っています。航空関連サービス事業では、中日本航空や名古屋エアケータリングが航空関連サービスを提供しています。

その他の事業として、名鉄EIエンジニアや名鉄自動車整備が設備保守整備事業を行い、メイテツコムが情報処理業を担当しています。また、矢作建設工業が建設業を手掛け、名鉄マネジメントサービスや名鉄保険サービスがその他のサービス業を展開しています。

経営方針

名古屋鉄道は、地域価値の向上を使命とし、長期的な地域発展に貢献してきました。2024年3月には、信頼の基盤である「安全」を重視し、驚きと感動を提供する経営ビジョンを策定しました。このビジョンは、顧客に安心を提供し、信頼のブランドをさらに磨き、新しい挑戦を続ける決意を示しています。

名古屋鉄道は、コロナ禍後の社会変化や人口減少に対応し、持続的成長と企業価値向上を目指しています。2040年の理想像と5つの重点テーマを掲げ、中長期経営戦略を策定しました。2024年度からの3年間を「成長基盤構築・収益力強化期」と位置付け、基盤構築と収益力強化に取り組みます。

名古屋鉄道の2040年のビジョンは、「地域を創り、社会を支え、まちを彩る」リーディングカンパニーを目指すことです。リニア中央新幹線開業やセントレア滑走路増設を機に、名古屋の魅力を高め、地域と共に観光活性化や定住促進を推進します。

公共交通を中心とするモビリティネットワークの実現も重要です。人口減少時代に対応した地域構造を築くため、交通拠点整備やエリア版MaaSの展開を進めます。これにより、持続可能な社会の実現に貢献します。

名古屋鉄道は、需要に応じた構造改革を推進し、成長市場への事業展開や高付加価値化を図ります。ブランドアップにも注力し、グループ全体の収益力向上を目指します。攻守両立による経営の強靭化も図ります。

人的資本の充実も重視しています。人材投資を通じて、従業員のウェルビーイング向上を図り、人材の確保・育成を進めます。これにより、中長期経営戦略の実現を支えます。