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ヒガシホールディングスJP:9029
事業内容
ヒガシホールディングスは、主に物流事業を中心に多岐にわたる事業を展開しています。物流事業には、運送事業と倉庫事業が含まれ、運送事業では新聞や飲料、非鉄金属の輸送、事務所移転、産業廃棄物の収集運搬、ビル内デリバリー、メールサービス、IT関連、精密機器輸送などを手がけています。
倉庫事業では、製鋼所や家電メーカー、大手EC向けの保管サービスを提供し、在庫管理から配送まで一貫した物流サービスを展開しています。また、ドキュメントサービスでは、セキュリティの高いトランクルームでの書類保管やデジタル化サービスを行っています。
商品販売事業では、物流インフラを活用して梱包資材や電力用資材を販売しています。ウエルフェア事業では、介護支援事業者に福祉用具を提供し、最新型のベッドや車椅子などを取り扱っています。
その他の事業として、駐車場事業やビジネスサポート事業を展開しています。駐車場事業では、大阪、東京、名古屋などで立体駐車場を運営し、ビジネスサポート事業では、オフィスコンビニ「ヒルズ21」を運営しています。また、PCデータの消去や中古PC販売、デジタルソリューション、人材派遣、システム開発なども行っています。
経営方針
ヒガシホールディングスは、物流事業を通じて社会に貢献することを基本方針とし、安全と安心を重視しています。同社は、顧客満足度の向上、地域社会への貢献、経営基盤の強化を3つの使命として掲げています。2023年度には「安心をずっと、驚きをもっと。」というグループパーパスを制定し、持株会社体制へ移行しました。
同社は、2020年に「ヒガシグループVISION2030」を策定し、2030年までに売上高500億円を目指しています。2025年3月期には過去最高の売上高481億円を達成し、これを受けて「中期経営計画2028」を策定しました。この計画では、売上高550億円、経常利益35億円を目標とし、プライム市場昇格を視野に入れています。
成長戦略としては、大手EC向け倉庫事業の拡大や新規M&Aを推進しています。2024年には兵庫県に新たな物流センターを開設し、売上の増加を見込んでいます。また、物流効率の向上を通じて収益力を強化し、持続可能な発展を目指しています。
同社は、ESG経営を重視し、気候変動への対応や人的資本の向上、安全性の確保、ガバナンスの強化に取り組んでいます。これにより、社会インフラの責任ある担い手として、安定した経営基盤を構築し、長期ビジョンの達成を目指しています。