レオパレス21JP:8848

時価総額
¥3036.7億
PER
17.2倍
賃貸事業を中心に、社宅代行や不動産仲介、賃料債務保証、太陽光発電、介護施設「あずみ苑」の運営、ファイナンス事業、グアムでのリゾート運営などを展開。

事業内容

レオパレス21は、主に賃貸事業を中心に多様な事業を展開しています。賃貸事業では、自社物件の賃貸および管理、建築請負したアパートの一括借上による賃貸、アパートの営繕工事、賃貸関連サービス、ブロードバンドサービス、アパート建築工事の請負などを行っています。

子会社のレオパレス・リーシングは社宅代行や不動産仲介を手がけ、プラザ賃貸管理保証は賃料債務保証を提供しています。また、レオパレス・パワーは屋根借りによる太陽光発電事業を展開し、あすか少額短期保険は賃貸住宅入居者向けの家財保険を販売しています。

海外では、レオパレス21ビジネスコンサルティング(上海)有限公司とLeopalace21 Singapore Pte. Ltd.がコンサルティング事業を行っています。さらに、レオパレス21はシルバー事業として、子会社のアズ・ライフケアと共に介護施設「あずみ苑」を運営しています。

その他の事業として、レオパレス21はファイナンス事業を展開しています。海外子会社のLeopalace Guam Corporationは、グアム島でゴルフ場やホテルを運営するレオパレスリゾートグアムを展開しています。また、レオパレス・スマイルはグループ各社の事務代行を行っています。

千鳥合同会社はレオパレス21の議決権の26.0%を所有していますが、同社の事業とは直接的な関係はありません。これらの事業を通じて、レオパレス21は多角的なビジネスを展開し、国内外での事業拡大を図っています。

経営方針

レオパレス21は、2026年3月期から2028年3月期までの3年間を対象とした中期経営計画「New Growth 2028」を策定しています。この計画では、賃貸住宅を中心にイノベーティブで持続可能なサービスを提供し続けることを目指しています。特に、賃貸事業と開発事業を主軸に事業基盤を強化し、経済価値と社会価値の両立を図る4つの戦略を推進しています。

同社は、単身世帯の増加を背景に、単身者向け賃貸住宅の需要が高い水準で推移すると見込んでいます。これにより、賃貸事業の持続的な成長を支える外部環境が続くと考えています。また、法人顧客による寮・社宅需要の拡大も見込まれ、入居率の向上が期待されています。

成長戦略として、レオパレス21は開発事業の本格再開を掲げています。収益性の高い管理物件の確保と新たな事業基盤の構築を目指し、老朽化物件の建替えや新規物件の供給に積極的に取り組んでいます。また、ZEH物件の供給を通じて脱炭素社会への貢献も進めています。

さらに、同社はデジタル技術を活用したDX推進と人的資本経営を強化し、持続可能な組織体制の整備を進めています。データドリブン経営を実現するための基盤構築やデジタル人材の育成に注力し、従業員が主役となる企業を目指しています。

レオパレス21は、資本コストや株価を意識した経営を行い、ROEおよびROICを重要な経営指標と位置づけています。2028年3月期にはROE 20%、ROIC 18%の達成を目標とし、企業価値のさらなる向上を目指しています。