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さいか屋JP:8254
事業内容
さいか屋は横須賀市と藤沢市で百貨店を中核に店舗を運営し、川崎市ではサテライト型店舗を展開する企業です。同社は衣料品や日用品、ギフトなどを店頭で販売し、地域の消費ニーズに応えています。
主要な顧客は地域の一般消費者で、店頭販売が売上の中心になっています。同社は店舗売上に加えて、子会社を通じた商品の卸売や会員向けの前払いサービス、不動産賃貸やビル管理からの収入で収益を補っています。
事業は百貨店業を軸に、不動産業(アパート賃貸・仲介)やビル管理運営業、時計・宝石などの卸売、前払式会員サービスなど複数のセグメントで構成しています。同社は連結・非連結の子会社を通じてこれらの事業を運営し、店舗運営と不動産関連の両面で事業を展開しています。
経営方針
同社は3期連続の黒字を達成しており、今後は安定した黒字化と利益の拡大を目指しています。そのために既存店舗の再編を継続し、グループ全体のシナジーを活かした施策を実行する方針です。具体的には、横須賀店の地権者区画を取得したことで年間4千万円超の固定費(賃料)削減を実現しており、こうしたコスト構造の改善を通じて収益基盤の安定化を図っています。
重点投資分野としては、金・地金の買取強化や外商部門での高収益商材の販売に注力しています。同社は外商を通じて法人・個人の新規顧客開拓を強化しており、店頭販売に加えて子会社による卸売や会員向け前払式サービスを活用して収益の多角化を図っています。地域密着の百貨店運営とサテライト型店舗の組み合わせにより、他社と差別化した顧客接点を維持しています。
事業拡大の具体策として、空き区画の活用による不動産収入の拡大を掲げています。2025年9月30日に株式会社ラウンドワンジャパンとの賃貸借契約を締結し、空き区画を賃貸することで賃料収入を増やすとともに百貨店ゾーンとの相乗効果を狙った企画を強化しています。加えて、店舗再編やグループ企業間の連携を通じて、売上構造の底上げと新たな収益源の確保を目指しています。
技術革新への取り組みとしては、ローコストオペレーションの更なる推進と経費の削減・合理化に注力しています。同社は在庫管理や顧客管理の効率化、会員サービスの活用による販売促進などを進め、限られた資源で高い投資対効果を上げる運営を目指しています。これにより、収益性の向上と持続的な成長につなげようとしています。