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近鉄百貨店JP:8244
事業内容
近鉄百貨店グループは、近鉄百貨店とその子会社5社で構成され、多岐にわたる事業を展開しています。主な事業セグメントには、百貨店業、卸・小売業、内装業、不動産業、その他事業があります。
百貨店業は、近鉄百貨店と株式会社近鉄友の会が担当しています。近鉄友の会は、前払式の商品売買の取次ぎを行い、近鉄百貨店と連携して各種サービスを提供しています。
卸・小売業では、株式会社シュテルン近鉄が輸入自動車の販売を行い、株式会社ジャパンフーズクリエイトが食料品の製造・販売を手がけています。近鉄百貨店は、シュテルン近鉄に販売の取次ぎを行い、ジャパンフーズクリエイトから商品を仕入れています。
内装業は、株式会社近創が担当し、内装工事を行っています。近鉄百貨店は、近創に内装工事の発注を行い、業務を委託しています。
不動産業は、近鉄百貨店が自社で行っており、主に保有する物件の賃貸を行っています。これにより、安定した収益を確保しています。
その他事業として、近畿配送サービス株式会社が運送業を営んでいます。近鉄百貨店は、近畿配送サービスに業務を委託し、物流面での効率化を図っています。
経営方針
近鉄百貨店は、創造と革新を重視し、顧客第一の精神で魅力ある店舗作りを目指しています。地域社会の発展に貢献し、幅広い品揃えときめ細かなサービスを提供することで、ステークホルダーの期待に応え続けることを経営方針としています。
同社は2025~2028年度の中期経営計画に基づき、「新たな価値創造事業会社」としての進化を目指しています。あべのハルカス近鉄本店を核に、既存事業を強化しつつ、事業環境の変化に対応するための基盤強化を進めます。また、ESG推進を経営戦略の柱とし、社会課題の解決と持続的成長を目指します。
長期ビジョンとして、2036年の創業100周年に向け、「くらしを豊かにするプラットフォーマー」への進化を掲げています。多様な価値を提供する場として、百貨店事業の接客力やデジタル対応を活かし、近鉄グループの力を結集して新たなモノ・コト・サービスを提供することを目指します。
サステナビリティの観点から、地域共創型百貨店として地域社会への貢献を推進しています。地域産品の紹介や自社農場での生産活動、市民活動団体との連携などを通じて、地域と共に成長する取り組みを進めています。また、地球環境への貢献や柔軟な働き方の環境整備にも注力しています。
中期経営計画では、あべのハルカス近鉄本店のリモデルや、あべの・天王寺エリアへの投資を通じて、地域の魅力を最大化します。さらに、全社顧客戦略を再定義し、顧客生涯価値の最大化を図ります。地域店の進化や自主事業の拡大も進め、持続的な成長を目指します。
新たな事業ポートフォリオの構築に向け、グループの強みを活かし、食品製造・小売事業や建装事業の強化を図ります。人的資本経営やDX戦略を推進し、事業環境の変化に対応した基盤整備を進めます。資本コストや株価を意識した経営を実現し、収益性向上と株主還元を強化します。