日本瓦斯JP:8174

時価総額
¥3408.5億
PER
23.3倍
ガス(LPガス、都市ガス)や電気の販売、ガス機器の販売、プラットフォーム提供、関連工事や輸送を手がける企業。

事業内容

日本瓦斯は、主にガス(LPガス、都市ガス)と電気の販売を中心に事業を展開しています。具体的には、家庭用、業務用、工業用、自動車用のLPガスやコミュニティーガスの供給を行っています。LPガスの輸送は、日本瓦斯運輸整備が担当しています。

また、日本瓦斯はガス機器や住宅設備機器、太陽光発電システム、蓄電池などの販売も行っています。これに加えて、LPガス供給設備工事やリフォーム工事、ガスヒートポンプエアコン(GHP)の保守サービスも提供しています。日本瓦斯工事が一部の工事を担当しています。

さらに、日本瓦斯は異業種からの都市ガス・電気小売事業への参入を支援するプラットフォームを提供しています。データ連携によるLPガスのオペレーションの最適化や自動検針システム、保安や機器の受発注システムなどを開発し、他事業者との共創を促進しています。

電気事業では、主に家庭用電力の販売を行っています。子会社のエナジー宇宙は東京電力グループと提携し、電力を調達しています。また、エネルギーソリューションとして、太陽光発電システムや蓄電池システム、V2Hの普及を進めています。

都市ガス事業では、家庭用、業務用、工業用の都市ガスの販売を行っています。エナジー宇宙が都市ガス供給や導管の維持管理を担当し、日本瓦斯工事が都市ガス導管工事を行っています。また、都市ガス機器の販売やガス設備の工事も手がけています。

経営方針

日本瓦斯は、持続的成長を目指し、地域社会への貢献と人的資源の尊重を経営理念に掲げています。同社は、エネルギー業界の変化に対応し、脱炭素社会を目指す世界的な潮流を見据えた成長戦略を推進しています。

同社は、エネルギー安全保障の観点から、サプライチェーンの確保を重視しています。少子高齢化や地球温暖化による課題に対処しつつ、効率的なオペレーションを追求しています。特に、LPガス業界の集約を進め、効率化を図ることで、業界のリーダーシップを発揮しています。

日本瓦斯は、共創のスケールアップを図り、他業界や同業他社との協力を強化しています。東京電力グループやITベンチャー企業との連携を通じて、新たなエネルギーサービスの提供を目指し、地域社会への貢献を拡大しています。

同社の3か年計画では、2024年から2026年にかけて、過去最高益の更新と資本効率の向上を目指しています。ガスと電気の販売量を慎重に見積もりつつ、都市ガスとエナジー宇宙事業の利益成長を図り、ROE22%の目標を維持しています。

資本政策においては、ROEと純利益の増大を重視し、ROICの向上とレバレッジの最適化を進めています。資産規模を抑えつつ、株主還元を高いレベルで実現し、3か年計画でのROEの大幅な改善を目指しています。

日本瓦斯は、成長投資と株主還元を両立させる資本政策を展開しています。自己資本比率を最適化し、総還元性向を高めることで、株主価値の向上を図っています。これにより、持続的な成長と高い収益性を実現しています。