モスフードサービスJP:8153

時価総額
¥1346億
PER
44.7倍
モスフードサービスは、国内外で「モスバーガー」などの飲食店を展開し、食品製造やアグリ事業、喫茶やレストラン事業、金融や保険業務も手がける。

事業内容

モスフードサービスは、主にフランチャイズシステムを通じて飲食店を展開しています。事業は大きく4つのセグメントに分かれています。まず、「国内モスバーガー事業」では、日本国内で「モスバーガー」などの商標を使用した飲食店を運営しています。ここでは、ハンバーガーやライスバーガー、モスチキン、スープ、ドリンクなどを提供しています。

次に、「海外事業」では、主に海外で「モスバーガー」などの商標を使用した飲食店を展開しています。台湾、シンガポール、香港、タイ、オーストラリア、インドネシア、韓国、フィリピンなどで事業を展開し、各国の現地法人が運営を行っています。

「その他飲食事業」では、「マザーリーフ」や「あえん」、「モスプレミアム」などの商標を使用した飲食店を展開しています。これらの店舗では、紅茶やワッフル、パスタ、スイーツ、和風旬菜料理などを提供しています。

最後に、「その他の事業」では、飲食事業を支援するための食品衛生検査業、金融業、保険業などを行っています。具体的には、ハンバーガーの衛生検査やフランチャイジーへの事業資金貸付、生命保険・損害保険の代理業務、POSレジスターや看板のレンタルなどを手がけています。

経営方針

モスフードサービスは、「モスの心」という理念のもと、食を通じて世界中の人々を幸せにすることを使命としています。特に「おいしさ、安全、健康」にこだわった商品を提供し、顧客や株主の信頼に応えることを目指しています。この理念を実現するために、商品開発や新業態の開発を通じてチェーン基盤の強化を図っています。

同社は2024年度を「Challenge & Support」をスローガンとする中期経営計画の最終年度と位置づけ、多くの成果を上げました。国内モスバーガー事業では、商品価格帯の多様化を進め、幅広い顧客層を獲得しました。また、収益性の向上や物流効率化にも注力し、売上高や営業利益の増加を実現しました。

海外事業では、セグメント利益の黒字化を達成し、収益性改善に取り組んでいます。アジアを中心に店舗展開を進め、現地の嗜好に合わせた商品開発や店舗改装を行っています。これにより、2024年末の海外店舗数は422店舗に達しました。

モスフードサービスは、今後も国内外での事業拡大を目指し、既存店の基盤強化や新たな事業の柱の育成に取り組んでいます。特に、デジタル化やフランチャイズチェーンの基盤を活用した地域密着活動を推進し、顧客満足度の向上を図ります。また、SDGsの推進を通じて社会課題の解決にも貢献していく方針です。