ニフコJP:7988

時価総額
¥3586.2億
PER
136.2倍
合成樹脂成形品事業、ベッド及び家具事業。工業用プラスチック、ファスナー、精密成形部品、金型の製造・販売。シモンズ株式会社がベッド製造・販売、家具輸入・販売。

沿革

1967-02日英物産株式会社と米国イリノイ・ツール・ワークス社は日本工業ファスナー株式会社(1970年12月株式会社ニフコと商号変更)を資本金48,000千円をもって設立し、同時にイリノイ・ツール・ワークス社と技術援助契約を締結する。
[なお、株式額面変更目的で、1977年10月に株式会社ニフコ(合併を前提に休眠会社江東企業株式会社を1977年5月26日に株式会社ニフコと商号変更した株式の額面金額50円の形式的存続会社)に吸収合併されたため、登記上の設立年月日は1946年10月8日となっている。]
1969-07大阪市西区に大阪営業所を設置する。
1976-12愛知県豊田市に名古屋工場を新設する。
1977-10日英物産株式会社を吸収合併する(株式の額面金額を500円から50円に変更)。
1978-05福岡県京都郡に北九州営業所を設置する。
1979-07東京証券取引所市場第2部に上場する。
1980-09神奈川県相模原市に相模原工場を新設竣工する。
1982-04栃木県河内郡に宇都宮事業所を新設竣工する。
1983-01大阪営業所を大阪府吹田市に移転する。
1983-05台湾台北市に合弁会社、台湾扣具工業股份有限公司を設立する。
1984-03東京証券取引所市場第1部に指定される。
1984-04静岡県浜松市に浜松出張所(現浜松営業所)を設置する。
1985-01韓国亀尾市に合弁会社、Korea Industrial Fastener Corporation(現Nifco Korea Inc.)を設立する。
1986-11米国オハイオ州に合弁会社、ITW-Nifco Inc.を設立する。
1987-07中国香港に子会社、Nifco (HK) Ltd.を設立する。
1987-08広島市安佐南区に広島事業所(現広島営業所)を新設竣工する。
1988-11タイのバンコク市に合弁会社、Union Nifco Co., Ltd.を設立する。
1990-02山形県山形市に合弁会社、株式会社JTニフコ(現株式会社ニフコ山形)を設立する。
1990-03東京都港区に東京支社を設置する。
1990-07英国クリーブランド州でElta Plastics Ltd.(現Nifco U.K. Ltd.)を買収する。
1990-10マレーシアのセランゴール州に合弁会社、Nifco (Malaysia) SDN BHD.(現Nifco Manufacturing (Malaysia) Sdn. Bhd.)を設立する。
1991-12熊本県菊池郡に合弁会社、株式会社九州JTニフコ(現株式会社ニフコ熊本)を設立する。
1995-07シンガポールに子会社、Nifco (Singapore) Pte. Ltd.を設立する。
1996-03中国上海市に子会社、上海利富高塑料制品有限公司を設立する。
1996-04米国オハイオ州に子会社、Nifco U.S. Corporation(現Nifco America Corporation)を設立する。
1996-07株式会社ジャパンタイムズ並びにシモンズ株式会社及びSimmons Bedding & Furniture (HK) Limited の株式を取得し、子会社とする。
1997-12米国オハイオ州で合弁会社、ITW-Nifco Inc.の株式を取得し、Nifco U.S. Corporation(現Nifco America Corporation)を存続会社として合併させる。
1999-05九州営業所を北九州市小倉北区に移転する。
2001-04スペインのアクリプラス・グループ4社(Nifco Products Espana, S.L.U.)を買収する。
2001-11中国広東省東莞市長安鎮に、台湾扣具工業股份有限公司との折半出資による子会社、台扣利富高塑膠制品(東莞)有限公司を設立する。
2002-02中国広東省東莞市石龍鎮に子会社、東莞利富高塑料制品有限公司を設立する。
2002-06台湾の合弁会社である台湾扣具工業股份有限公司の株式を買増しして子会社とする。
2002-07タイのチョンブリ県に子会社、Nifco (Thailand) Co., Ltd.を設立する。
2004-11中国北京市の通州区に子会社、北京利富高塑料制品有限公司を設立する。
2005-01ベトナムのタイニン省に子会社、Kifco Vietnam Ltd.(現Nifco Vietnam Ltd.)を設立する。
2005-03合弁会社である株式会社JTニフコ(現株式会社ニフコ山形)及び株式会社九州JTニフコ(現株式会社ニフコ熊本)の株式を、それぞれ買増しして子会社とする。
2006-02ポーランドのシフィドニツァ市に子会社、Nifco Poland Sp.z o.o.を設立する。
2007-03米国ケンタッキー州に子会社Nifco North America Inc.を設立する。
2007-06ドイツのエシュボルン市に子会社、Nifco Deutschland GmbH(Nifco KTS GmbH)を設立する。
2008-09タイの合弁会社であるUnion Nifco Co., Ltd.の株式を買い増しして子会社とする。
2008-10米国アラバマ州に子会社、Nifco Korea USA Inc.を設立する。
2009-04子会社Nifco America Corporationが子会社Nifco North America Inc.を吸収合併する。
2009-05シモンズ株式会社が静岡県駿東郡に富士小山工場を新設竣工する。
2010-01中国天津市に子会社、利富高(天津)精密樹脂制品有限公司を設立する。
2010-04中国上海市に子会社、利富高企業管理(上海)有限公司を設立する。
2010-06インドのグルガオン市に子会社、Nifco India Private Ltd.を設立する。
2010-07インドのチェンナイ市に子会社、Nifco South India Manufacturing Private Ltd.を設立する。
2010-11中国湖北省鄂州市に子会社、利富高(湖北)精密樹脂制品有限公司を設立する。
2010-12ポーランドのジョルィ市に子会社、Nifco Korea Poland Sp.z o.o.を設立する。
2011-01中国江蘇省張家港市に子会社、利富高(江蘇)精密樹脂制品有限公司を設立する。
2011-05インドネシアのジャカルタ市に子会社、PT.Nifco Indonesiaを設立する。
2011-06中国江蘇省塩城市に子会社、利富高(塩城)精密樹脂制品有限公司を設立する。
2012-07メキシコのイラプアト市に子会社、Nifco Central Mexico S.de R.L.de C.V.を設立する。
2013-03神奈川県横須賀市にニフコ技術開発センターを新設竣工する。
2013-04ドイツのKTS社及びそのグループ会社を買収する。
2014-05ドイツのKTW社及びそのグループ会社を買収する。
2015-01本社を神奈川県横須賀市に移転する。
2015-04米国ジョージア州に子会社、Nifco KTW America Corporationを設立する。
2015-09中国重慶市に子会社、利富高(重慶)精密樹脂制品有限公司を設立する。
2016-08神奈川県横須賀市に防爆棟、実験棟を新設竣工する。
2018-04新たに企業理念、コーポレートロゴ、コーポレートスローガンを制定し、運用を開始する。
2018-11東京支社を東京都港区内で移転する。
2018-12東京都港区に子会社、株式会社ニフコ北関東を設立する。
2019-05子会社、株式会社ニフコ熊本が本社を熊本県菊池市に移転する。
2019-07子会社、Nifco KTW GmbHを存続会社とし、子会社、Nifco KTS GmbHを消滅会社とした吸収合併を行い、存続会社の商号をNifco Germany GmbHへ変更する。
2019-12子会社、株式会社ニフコ北関東の本社を栃木県足利市に移転する。
2021-06監査等委員会設置会社へ移行する。
2022-04東京証券取引所プライム市場に移行する。
2022-12ドイツのゾーリンゲン市に子会社、Nifco Europe GmbHを設立する。

事業内容

ニフコは、合成樹脂成形品事業とベッド及び家具事業の2つの主要な事業セグメントを持つ企業です。合成樹脂成形品事業では、工業用プラスチックファスナーやプラスチック精密成形部品、金型の製造・販売を行っています。このセグメントにおいて、ニフコ自身のほか、株式会社ニフコ山形、株式会社ニフコ熊本、株式会社ニフコ北関東などの国内子会社が活動しています。また、海外ではNifco America Corporation、Nifco U.K. Ltd.、Nifco Korea Inc.、上海利富高塑料制品有限公司、台湾扣具工業股有限公司、Nifco (Thailand) Co.,Ltd.など、複数の子会社が同様の製品の製造・販売を手掛けています。

ベッド及び家具事業では、シモンズ株式会社がベッドの製造・販売及び家具の輸入・販売を行っており、海外ではSimmons Bedding & Furniture (HK) Ltd.などがベッド及び家具事業を展開しています。これらの事業を通じて、ニフコは幅広い製品とサービスを提供し、多様な顧客ニーズに応えています。また、一部の製品については、ニフコとその子会社、関連会社間で相互に仕入れ、販売していることが明らかにされています。

経営方針

ニフコは、ステークホルダー全体に利益をもたらす企業であることを目指し、2021年に「小さな気づきと技術をつなぎ、心地よい生活と持続可能な社会を創造する」というパーパスを制定しました。同社は、製品開発とサービス提供を通じて、社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の創造に努めています。また、コンプライアンスの徹底と適切なリスクマネジメントを通じて、変化する社会経済環境に柔軟かつ適正に対応することを重視しています。

ニフコは、ローリング型の中期経営計画を採用し、社会的価値と企業価値の最大化を目指しています。2025年度の目標として、売上高3,450億円、営業利益400億円、当期純利益280億円を掲げ、これらの数値を達成することで、ROE13%、ROIC15%を目指しています。

経営環境においては、自動車産業を中心にエンジニアリングプラスチック製品の需要が高まっています。ニフコは、自動運転やIoTの進展に伴う自動車産業の変革に対応するため、技術力と開発力を強化しています。また、グローバル市場での成長を目指し、顧客満足度の向上、商品と生産工程の技術構築、人材育成、セキュリティ確保とIT活用の推進に注力しています。

これらの戦略を通じて、ニフコは持続可能な成長を目指し、社会に貢献する企業としての地位を確固たるものにしていく方針です。