河合楽器製作所JP:7952

時価総額
¥221.9億
PER
25.8倍
楽器教育事業ではピアノや電子楽器の製造販売、音楽教室運営、素材加工事業では金属材料加工、防音室製造、情報関連事業ではIT機器販売やソフトウェア開発。

事業内容

河合楽器製作所は、楽器教育事業、素材加工事業、その他事業の3つの主要な事業セグメントを持っています。楽器教育事業では、ピアノや電子楽器、管・弦・打楽器の製造・販売を行い、音楽教室や体育教室の運営も手がけています。また、楽器の調律や修理サービスも提供しています。

素材加工事業では、電子電気部品用や自動車部品用の金属材料加工を行っています。さらに、防音室や音響部材の製造・販売も行っており、これらの製品はカワイ精密金属やカワイハイパーウッドといった子会社が製造を担当しています。

その他事業には、情報関連事業や金融関連事業が含まれます。情報関連事業では、IT機器の販売・保守やコンピュータソフトウェアの開発・販売を行っています。金融関連事業では、保険代理店業務などを手がけています。これらの事業は、カワイビジネスソフトウエアやカワイアシストといった子会社が担当しています。

経営方針

河合楽器製作所は、2025年に新たに制定した『KAWAI Philosophy』を基に、企業理念を明確にし、成長戦略を推進しています。この理念は、同社の価値観や存在意義を体系的に表し、日々の使命や目指す未来を示しています。楽器だけでなく、様々な分野で感動や笑顔を分かち合えるパートナー企業を目指しています。

同社は、企業価値の最大化を目指し、営業利益率やROEを重視しています。第8次中期経営計画「KAWAI 十年の計」では、持続的な成長を目指し、キャッシュ・フローの強化を図っています。具体的な目標として、3年後にROE 5.5%、6年後に10.0%、10年後には16.0%以上を掲げています。

河合楽器製作所は、鍵盤楽器事業の成長を中心に据え、世界一の鍵盤楽器メーカーを目指しています。特に成熟市場での製品の高付加価値化とシェア拡大を重視し、ピアノや電子ピアノの品質向上やブランド認知度向上を図っています。欧州と北米市場での戦略強化が重要視されています。

資本効率の改善と株主還元の強化も同社の成長戦略の一環です。持続的成長と株主還元のバランスをとり、累進配当と総還元性向50%以上を継続する方針です。これにより、資本効率を継続的に改善し、企業価値の向上を図っています。