ニッピJP:7932

時価総額
¥375.6億
PER
14.4倍
可食性コラーゲン・ケーシング、ゼラチン、コラーゲンペプチド、化粧品、健康食品、皮革製品、不動産賃貸、輸入食品、iPS細胞培養基材、医療用コラーゲンの製造販売。

事業内容

ニッピは、複数の事業セグメントを持ち、多岐にわたる製品やサービスを提供しています。主な事業セグメントには、コラーゲン・ケーシング事業、ゼラチン関連事業、化粧品関連事業、皮革関連事業、賃貸・不動産事業、食品その他事業があります。

コラーゲン・ケーシング事業では、ニッピは大鳳商事を通じて、日皮胶原蛋白(唐山)有限公司から加工済み原材料を購入し、製品を製造しています。これらの製品は国内外のユーザーに販売され、一部はNIPPICOLLAGEN NA INC.を経由して輸出されています。

ゼラチン関連事業では、ニッピは海外から原材料を調達し、ゼラチンやコラーゲンペプチドを製造しています。これらの製品は主に国内外のユーザーに販売され、一部は大鳳商事やNIPPI COLLAGEN NA INC.を通じて販売されています。

化粧品関連事業では、ニッピは化粧品用コラーゲン原料や健康食品用コラーゲンを製造しています。製品はニッピコラーゲン化粧品を通じてユーザーに販売され、スキンケアジェルやニッピコラーゲン100などが含まれます。

皮革関連事業では、ニッピ・フジタが靴用革や自動車用革を購入し、販売しています。これらの製品は大鳳商事や日皮(上海)貿易有限公司を通じて調達され、一部は完成靴として販売されています。

賃貸・不動産事業では、ニッピは東京都足立区や大阪市浪速区で不動産賃貸を行っています。ニッピ都市開発が管理業務やコンサルタント業務を担当しています。

食品その他事業では、大鳳商事や大倉フーズが輸入食材や有機穀物を販売しています。また、iPS細胞培養の培地キットiMatrixシリーズやBSE検査キットの製造販売も行っています。

経営方針

ニッピは、2026年3月期を初年度とする新たな中期経営計画を策定し、成長戦略を推進しています。この計画では、成長事業への注力と既存事業の収益力向上を基本方針とし、資本コストや株価を意識した経営を目指しています。具体的には、成長事業への投資と既存事業の効率化を通じて、リターンの強化を図ります。

ニッピは、コラーゲン・ケーシング事業やゼラチン関連事業など、多岐にわたる事業を展開しています。コラーゲン・ケーシング事業では、米国通商政策の動向を注視しつつ、新たな市場開拓を進めています。国内では、多様なニーズに対応する製造体制を構築し、顧客要望に応じた商品提供を強化しています。

ゼラチン関連事業では、販売価格の改定や原料価格の低減により収益性が改善しています。競合他社の攻勢に対抗するため、コスト削減を継続し、海外協力工場との提携強化を図ります。また、機能性やハラル用途などの特定素材開発を進め、差別化を図ります。

化粧品関連事業では、競争が激化する中、独自性の高い商品の販売に注力し、新規顧客の獲得を目指しています。健康食品については、信頼性や安心感を重視し、消費者の関心に応える商品提供を行います。顧客対応を丁寧に行い、販売促進を図ります。

皮革関連事業では、自動車メーカーの動向に左右される中、生産工程の見直しや新しい加工技術の確立に注力しています。靴・袋物部門では、ライフスタイルの変化に対応し、新規顧客の開拓を進めています。現商流の維持にも努め、収益の改善を図ります。

賃貸・不動産事業では、東京都足立区と大阪市浪速区での土地賃貸事業が順調に推移しています。両地区の認知度向上を図り、資産価値の向上と事業収益の最大化を目指しています。これにより、安定した収益基盤を確保します。

食品その他事業では、有機穀物の貿易部門で海外サプライヤーとの関係強化を図り、安定供給体制を維持しています。イタリア食材部門では、トレーサビリティを重視したトマトビジネスの拡大を進めています。バイオ関連部門では、再生医療分野での生産性向上を目指します。

ニッピは、サステナビリティ推進を目的に「サステナビリティ委員会」を設置し、法令遵守や公正な経営を実現しています。地球温暖化防止や人権への配慮、多様性の確保を通じて、ステークホルダーからの信頼と共感を得ることを目指しています。