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藤森工業JP:7917
沿革
1936-11 | 東京府荏原郡に株式会社藤森工業所を設立。(防水防湿紙、各種アスファルト塗料、車両用屋根張防水布等の製造販売を目的とする合資会社藤森工業所を改組) |
1943-10 | 東京都目黒区に研究所を設置。 |
1944-03 | 商号を藤森工業株式会社に変更。 |
1944-07 | 静岡県駿東郡に静岡工場(1993年4月静岡事業所に名称変更)を建設。(現沼津市) |
1947-11 | 川崎市今井上町に川崎工場(1993年4月川崎事業所に名称変更、2005年5月横浜事業所へ移転)を建設 |
1949-10 | 大阪市南区上汐町に大阪出張所を開設。(現大阪支店 大阪市中央区) |
1956-05 | ポリエチレン加工紙「ポリラップ」の製造開始。 |
1958-10 | 福岡市薬院大通に九州出張所を開設。(現九州営業所 福岡市中央区) |
1960-10 | 大阪府北河内郡に大阪工場を建設。(1976年9月名張工場へ移転) |
1960-11 | 剥離紙「バイナシート」の製造開始。 |
1962-02 | 米国・ヘドウィン社とプラスチック製折畳液体容器「キュービテーナー」の製造に関する技術導入契約を締結。1964年4月、製造開始。 |
1965-07 | プラスチッククロスシート「ハイピー」の製造開始。 |
1968-09 | 協和工業㈱に28.2%を出資し、商品の仕入先及び外注先とする。(1980年2月、53.5%を出資、子会社とし、1988年10月、出資比率98.5%に増加し、1994年4月、ニッカ㈱と合併し、フジモリプラケミカル㈱とする) |
1969-12 | 当社製品を販売するフジモリ産業㈱に30.0%を出資。(1991年4月、100%出資の子会社とし、1997年3月第三者割当増資及び1998年3月、2003年7月、2006年3月、2011年9月、2014年6月、ならびに2022年9月、株式の一部を売買したことにより、出資比率が82.3%となる。) |
1970-05 | 静岡県小笠郡に大浜工場(1993年4月大浜事業所、2005年4月掛川事業所に名称変更)を建設。(現掛川市) |
1976-09 | 三重県名張市に名張工場(1993年4月名張事業所に名称変更)を建設。 |
1976-10 | 医療機器包装材「メディック」の製造開始。 |
1976-12 | 当社の印刷工程の外注先、ニッカ㈱に53.1%の出資を行い子会社化。(1991年4月、出資比率を96.1%に増加、1994年4月、協和工業㈱と合併し、フジモリプラケミカル㈱に商号変更、出資比率は98.2%となり、2002年3月及び2003年3月、株式の一部を取得したことにより、出資比率99.9%、2005年1月、株式の一部を取得したことにより出資比率100%となる) |
1979-06 | 剥離フィルム「フィルムバイナ」の製造開始。 |
1984-05 | アセプティック自動包装システムの販売開始。 |
1990-03 | マレーシア・クアラルンプールに子会社ニッカ㈱(現フジモリプラケミカル㈱)出資による現地法人NK SOUTHEAST ASIA SDN.BHD.を設立、東南アジア方面への包装用資材及び包装用機器の販売を開始。(1997年1月、MFPC SDN.BHD.に、2014年2月1日、ZACROS MALAYSIA SDN.BHD.に社名変更) |
1991-02 | タイ・バンコクに子会社フジモリ産業㈱出資による現地法人THAI FUJIMORI TRADING CO.,LTD.を設立、東南アジア方面への化成品の販売を開始。 |
1992-07 | 群馬県沼田市に沼田工場(1993年4月沼田事業所に名称変更)を建設。 |
1993-10 | 日本証券業協会に株式を店頭登録。公募による新株式発行の実施。 |
1995-04 | フレキシブルコンテナ「角形ハイキャリー」の製造開始。 |
1995-10 | 当社の縫製加工の外注先、南栄アクト㈱に51%の出資を行い子会社化。(1998年11月、第三者割当増資を引き受けたことにより、出資比率が75.5%となる。2009年6月清算結了。) |
1996-05 | タイ・バンコクに子会社フジモリプラケミカル㈱出資による子会社、THAI FPC CO.,LTD.を設立。(2014年4月、ZACROS (THAILAND) CO.,LTD.に社名を変更。)1997年4月アユタヤ県(バンパイン)にて医療用包装資材の製造・販売を開始。(2008年3月、2011年6月ならびに8月に株式の当社一部買取り、2021年6月に株式の適格現物分配により、当社出資比率95%、フジモリプラケミカル㈱0.0%となる。) |
1997-02 | 注出口付プラスチックフィルム製自立袋「フローパック」の製造開始。 |
1999-03 | 100%出資の子会社、アデコ㈱を設立。2003年4月ペットボトル用プリフォームの製造開始。 |
2000-12 | プラスチックフィルム製液体容器「Zテーナー」の製造開始。 |
2001-12 | 沼田事業所に新棟を建設し、精密塗加工関連製品の生産体制を増強。 |
2002-12 | 東京証券取引所市場第二部に株式を上場。 |
2003-02 | 当社の包装材料加工の外注先、まつやセロファン㈱に出資、100%子会社化。 |
2003-07 | フジモリプラケミカル㈱から化成品の販売に関する営業権を譲受けし、同社を生産子会社化。 |
2004-03 | 東京証券取引所市場第一部に銘柄指定。 |
2004-06 | 神奈川県横浜市に横浜事業所を建設。 |
2004-08 | 公募による新株式発行の実施。 |
2004-10 | 横浜事業所敷地内に研究所を移転。 |
2005-05 | 川崎事業所から横浜事業所へ移転完了。 |
2007-04 | 群馬県利根郡昭和村に昭和事業所建設。 |
2007-09 | 中国・香港に、100%出資の子会社 ZACROS(HONG KONG)CO.,LTD. 設立。 |
2009-11 | 名張市滝之原工業団地に工業用地取得のための土地売買契約を締結。 |
2010-03 | 本社を東京都新宿区に移転。 |
2010-11 | 当社子会社フジモリ産業㈱49%出資のTHAI FUJIMORI TRADING CO.,LTD.清算。 |
2010-12 | 中国・深セン市に当社子会社フジモリ産業㈱100%出資の深セン市藤深科技材料有限公司設立。 |
2011-01 | 中国・深セン市に当社子会社ZACROS(HONG KONG) CO.,LTD.100%出資の賽諾世貿易(深セン)有限公司設立。 |
2011-12 | 米国イリノイ州に当社100%出資の子会社 ZACROS AMERICA,Inc. を設立。 |
2012-03 | 名張市滝之原工業団地に三重事業所を建設。 |
2013-01 | 公募による新株式発行の実施。 |
2013-07 | 台湾南部科学工業園区に当社100%出資の子会社 台湾賽諾世股份有限公司設立。(2013年12月および2016年11月、第三者割当増資により議決権比率90.6%となる。) |
2014-06 | 米国ヘドウィン社から当社米国子会社であるZACROS AMERICA,Inc.が事業を譲受。 |
2016-08 | インドネシア西ジャワ州 PT Kingsford Holdings の全株式をアジア・大洋州三井物産株式会社と共同で取得し子会社化(当社出資比率60%)。 |
2020-09 | 昭和事業所に新棟を建設し、精密塗加工関連製品の生産体制を増強。 |
2020-11 | 本社を東京都文京区に移転。 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。 |
事業内容
藤森工業株式会社とそのグループ会社は、ウェルネス、環境ソリューション、情報電子、建築・土木資材の4つの主要な事業セグメントを通じて、幅広い製品とサービスを提供しています。
ウェルネス事業では、医薬・医療用包装材、バイオ医薬品製造用シングルユースバッグ及び関連製品、医療機器、体外診断薬関連製品などを手がけ、身体と心の健康実現を推進しています。このセグメントは売上高の約20.9%、営業利益の22.3%を占めています。
環境ソリューション事業は、循環型社会に必要な価値を提供し、生活用品向け包装材、食品用包装材、プラスチック製液体容器(バッグインボックス等)を製造・販売しています。このセグメントは売上高の30.0%、営業利益の13.6%を占めています。
情報電子事業では、超スマート社会に必要な高機能部材を提供し、プロテクトフィルム、情報記録用材、剥離フィルムなどの製品をディスプレイ関連や電子部材関連市場に販売しています。このセグメントは売上高の32.8%、営業利益の21.0%を占めています。
建築・土木資材事業は、ビル用煙突、ボイドスラブ、空調用配管、トンネル用資材などを提供し、社会インフラ強化に貢献しています。このセグメントは売上高の16.3%、営業利益の43.1%を占めています。
藤森工業株式会社とそのグループ会社は、これらの事業を通じて、多岐にわたる市場でのニーズに応え、持続可能な社会の実現に貢献しています。
経営方針
藤森工業株式会社は、ウェルネス、環境ソリューション、情報電子、建築・土木資材の4つの主要事業領域を核に、企業価値の一層の向上を目指しています。同社は、ZACROS GROUP CONCEPTに基づき、「つつむ心」で寄り添い、次世代に誇れる未来を創造することを経営理念として掲げています。この理念を実現するため、「応えるを、超える。」という行動指針のもと、社会的責任と事業の発展を両立させる戦略を推進しています。
2021年度から始まる3年間の中期計画では、事業ポートフォリオの発展、サステナブルな社会の実現、グループブランドの強化を3つの重点領域としています。特に、医薬医療分野や環境/エネルギー領域での新事業立ち上げによる事業ポートフォリオの拡大、デジタルトランスフォーメーションの推進、グローバル展開の加速などにより、持続可能な社会の実現に貢献する製品やサービスの創出に注力しています。
また、気候変動への対応や石化由来原料依存からの脱却を目指し、2030年度までに低炭素社会、循環型社会、自然共生社会への貢献を目標としています。これらの目標達成に向けて、生産プロセスの変革や自然エネルギーの活用、環境対応型の製品やシステムの開発を進めています。
藤森工業株式会社は、これらの成長戦略を通じて、顧客のニーズや期待を超える価値を創造し、積極的に提案していくことで、変化する経営環境に対応し、持続可能な成長を目指しています。