国際計測器JP:7722

時価総額
¥106.2億
PER
10.6倍
バランシングマシンや電気サーボモータ式試験機、材料試験機、シャフト歪自動矯正機、地震計などの製造販売とサービス。

事業内容

国際計測器株式会社は、バランシングマシン、電気サーボモータ式試験機、材料試験機、シャフト歪自動矯正機、その他計測機器の製造販売及びサービスを提供しています。これらの製品は、主に自動車部品や家電製品、OA機器、産業機械などの高速回転部品の品質管理に利用されています。

同社のバランシングマシンは、主にダイナミック型であり、モーターの回転子やエンジン、タイヤなどのバランスを測定し、修正するために使用されます。また、ユニフォーミティ/バランス複合試験機は、タイヤのバランスとユニフォーミティを同時に測定できる装置です。

電気サーボモータ式試験機は、自動車産業における素材や部品の耐久試験から完成車の走行試験までを高精度で行うことができる装置です。これにより、従来の油圧式制御とは異なる新しい試験方法を提供しています。

材料試験機は、部品の耐久性を試験する装置で、引っ張り試験や圧縮試験、ねじり試験などを行います。特殊条件下での試験も可能で、クリープ試験機なども含まれます。

シャフト歪自動矯正機は、シャフトの歪みを自動で矯正する装置で、自動車部品やOA部品の製造工程で利用されています。これにより、熟練工による手作業を自動化し、効率を向上させています。

その他の製品には、巻線試験機、歯車かみ合い試験機、地震計などがあります。巻線試験機はコイルの良否を判定し、歯車かみ合い試験機は歯車の品質を検査します。地震計は、地震防災システムの一環として全国に設置されています。

経営方針

国際計測器株式会社は、顧客のニーズに応えることを基本理念とし、国内外での利益を伴う成長を目指しています。同社は振動計測技術を基盤に、バランシングマシンや電気サーボモータ式試験機などを製造し、品質向上を通じて社会に貢献しています。

同社の中期経営計画では、売上高や利益率の向上を目指し、投資効率の高い経営を推進しています。特に、研究開発への投資や海外市場への進出を強化し、グローバルなシェア拡大を図っています。

具体的な成長戦略として、技術開発と人材育成を重視しています。日本や米国、韓国、中国の工場での生産体制を整え、コストダウンを図るとともに、タイヤユニフォーミティ/バランス複合試験機の拡販を進めています。

また、電気サーボモータ式試験機の研究開発を進め、今後の事業の柱とする計画です。これにより、環境に優れた製品を提供し、CO2削減に貢献することを目指しています。

長期的には、KOKUSAIブランドを世界的に認知させるため、バランシングマシンを中心とした計測・試験機器の専門メーカーとしての地位を確立する方針です。技術開発型企業として、最先端技術の製品開発を進め、市場ニーズに迅速に対応する体制を強化しています。