アルゴグラフィックスJP:7595

時価総額
¥1178.1億
PER
18.8倍
PLM事業とEDA事業を展開し、3次元CADシステム「CATIA」や電子系CADソフトウェアの開発・販売、システム構築支援、保守サービスを提供。

沿革

1985-02図形処理・画像処理及びビデオテックス分野に関わるコンピュータ・システムの販売と関連ソフトウェアの開発・販売等を目的として東京都港区芝大門に㈱アルゴグラフィックスを設立(資本金:100,000千円)。
1985-07本店を東京都中央区銀座に移転。
1993-02本店を東京都中央区日本橋箱崎町(現所在地)に移転。
1995-04映像機器等の開発を主業務とする㈱アルゴハイテックを設立。
1998-11株式を日本証券業協会に店頭登録。
1999-10ミッドレンジ3次元CAD分野開拓のため㈱ソリッドウェーブを設立。
2001-10システムの運用管理を主業務とする㈱アルゴシステムサポートを国際システム㈱と合弁で設立。
2002-12システム運用を主業務とする㈱アルゴビジネスサービスを買収し子会社化。
2003-02サイエンス系ソフトウェアの輸入販売を主業務とする㈱ヒューリンクスを買収し子会社化。
2004-02電子系CADソフトの開発・販売を主業務とする㈱ジーダットを買収し子会社化。東京証券取引所市場第二部に上場。
2005-01PLM関連ソフトウェアの設計・コンサルテーションを主業務とする㈱PLMジャパンに資本参加。
2005-03東京証券取引所市場第一部に上場。
2005-04㈱アルゴシステムサポートを完全子会社化。
2005-08中国におけるCADシステム関連の技術サポートを強化するため、中国企業 DNE Technology 社との共同出資により中国上海にD&A Technology Co.,Ltd. を設立。
2005-10㈱アルゴシステムサポートが札幌にエンジニアリングセンターを設立し、CATIA技術者の人材育成とソフト開発の新規事業を開始。
2006-07最先端クラスター技術に特化した㈱HPCソリューションズを㈱ベストシステムズとの合弁で設立。
2006-11プロダクトデザイン・ソフトウェア開発の㈱フォルムウェアを買収し子会社化。
2007-03子会社㈱ジーダットがジャスダック証券取引所に上場。
2007-08㈱アルゴ21が保有する当社普通株式2,300,000株(発行済株式総数に対する比率21.26%)の内2,287,600株(発行済株式総数に対する比率21.14%)を公開買付により取得。
2008-02㈱HPCソリューションズを完全子会社化。
2008-06当社自己株式の内2,370,000株(発行済株式総数に対する比率22.67%)を第三者割当により住商情報システム㈱(現SCSK㈱)に譲渡。㈱ヒューリンクスを完全子会社化。
2009-04子会社㈱ソリッドウェーブを吸収合併。
2010-02CADシステム販売を主業務とする伯東インフォメーション・テクノロジー㈱を買収し完全子会社化。
2011-03子会社㈱アルゴシステムサポートを通じてCAEの技術支援業務を行う㈱ISID北海道を買収し、㈱ISS北海道と改称。
2013-06公共職業訓練施設向けサービスを展開する㈱テクスパイアへ資本参加。
2014-10子会社㈱アルゴシステムサポートが㈱ISS北海道と事業統合し、㈱AIS北海道と改称。
2015-02タイ企業New System Service Co., Ltd. の株式を直接及び新たに設立したArgo Graphics Thailand Co.,Ltd.を通じて追加取得し、同社及び同社子会社のベトナム企業New System Vietnam Co.,Ltd. を子会社化。
2016-04子会社㈱CAD SOLUTIONSにおいて、事業承継した2次元CADシステム「MICRO CADAM」の販売・サポート事業を開始。
2017-10㈱システムプラネットを連結子会社化。
2019-04子会社㈱CAD SOLUTIONSが㈱フォルムウェアを吸収合併。
2022-04東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行。
2022-07㈱アドバンストテクノロジーを完全子会社化。
2023-06監査等委員会設置会社に移行。

事業内容

アルゴグラフィックスは、PLM(Product Lifecycle Management)事業とEDA(Electronic Design Automation)事業を主軸に展開している企業です。PLM事業では、製品の企画から廃棄に至る全工程を管理する手法を用いて、経営効率化に貢献するソリューションを提供しています。具体的には、「PLMソリューション」、「システム構築支援」、「HW販売に付帯する保守・その他」の3つのセグメントで事業を展開。特に、3次元CADシステム「CATIA」を用いた設計効率化や、CADデータを活用した生産性向上支援など、幅広い業界に対するソリューションを提供しています。

一方、EDA事業では、半導体や電気回路の設計作業を自動化するソフトウェアやハードウェアの開発、販売、サポートを行っており、同社の子会社である㈱ジーダットが中心となって活動しています。この事業は、大規模集積回路や液晶ディスプレイなどの電子部品、微細加工部品の設計に特化しています。

アルゴグラフィックスグループは、子会社12社、持分法適用関連会社3社を含む広範なネットワークを有しており、国内外で事業を展開。グループ内の各社は、PLM事業やEDA事業において特化した製品やサービスを提供し、顧客の多様なニーズに応えています。また、グループ企業のSCSK㈱は、住友商事㈱グループの一員としてIT事業を担っており、ソフトウェア開発やシステム販売などを手掛けています。これらの事業を通じて、アルゴグラフィックスは製造業を中心に、幅広い産業分野に対して高度な技術力とソリューションを提供し、企業の競争力強化に貢献しています。

経営方針

アルゴグラフィックスは、PLM(Product Lifecycle Management)事業とEDA(Electronic Design Automation)事業を軸に、製造業を中心に幅広い産業分野に対して高度な技術力とソリューションを提供しています。同社は、新型コロナウイルスの収束後の変化する事業環境に対応し、経済活動の活性化と共に、ウクライナ情勢の長期化による資源・エネルギーコストの高騰や物価上昇などの課題に直面しています。これらの課題に対処するため、同社は人材投資を経営の中長期成長の源泉と位置づけ、専門的で高付加価値な技術や資格を有する人材の確保・育成に注力しています。

また、アルゴグラフィックスは全社的リスクマネジメント(ERM)の視点から、商品価値の維持・向上、スキルの高い技術者の確保・育成、情報セキュリティの遵守に重点を置いています。特に、フランスのダッソー・システムズ社と提携し、中心となるソフトウェアの競争力を維持すること、および最先端の技術を提供することで顧客のDX実現を支援しています。さらに、ビジネス革新推進本部を設置し、新たな商品の発掘や新商品の分析を行い、事業の革新と付加価値向上に努めています。

これらの戦略を通じて、アルゴグラフィックスは製造業向けの売上高比率が高い状況においても、主要顧客である自動車関連・半導体関連の業況に対応し、業績への影響を最小限に抑えるための施策を講じています。同社は、国内外の金利・為替動向の変動や景気後退のリスクにも注視し、適切な対応策を講じることで、持続可能な成長を目指しています。