- 日本企業
- 小田原機器
小田原機器 (7314) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
小田原機器は、路線バス向けの運賃収受機器を中心とした製品開発・製造を手がける専門メーカーです。同社の主力製品は、バス車内で乗客が運賃を投入する運賃箱で、現金だけでなくICカードやクレジットカードなど多様な決済手段に対応しています。全国5箇所の営業所と販売代理店を通じて、バス車載機器市場で全国展開を行っています。
同社の顧客は主に路線バス事業者で、運賃収受機器事業が収益の中核を担っています。バス用運賃箱は顧客との継続的な取引関係を構築する入口となり、その後ICカード機器やキャッシュレス決済端末などの追加受注につながる仕組みを持っています。また、子会社のオーバルテックが製品のメンテナンスサービスを提供し、アフターサポートによる安定収益も確保しています。
事業セグメントは運賃収受機器事業とシステム開発事業の2つに分かれています。運賃収受機器事業では、運賃箱関連製品、キャッシュレス機器関連製品、表示器や音声装置などのその他機器、部品・修理サービスを展開しています。システム開発事業では、子会社のソタシステムがETC関連や交通インフラシステムの開発を、アズマが車両位置情報システムなどIoT関連の組込機器開発を担当しています。
経営方針
小田原機器は2026年度から2030年度までの新中期経営計画「ONG2030」を策定し、「成長サイクル」の継続的な循環による持続的成長を目指しています。同社が掲げる成長サイクルとは、稼ぐ力を高めて利益を創出し、その利益を原資とした成長投資を実行して売上成長を実現するという一連の流れです。この戦略により、単なる売上依存から脱却した収益構造の構築を進めています。
同社の重点投資分野として、従来の「製番方式」から「MRP方式」への生産体制の抜本的変革が挙げられます。受注単位ごとの個別生産から需要予測に基づく見込み生産への転換により、製造コストの削減と在庫管理の適正化を図ります。この変革は営業プロセスを含む全社的な業務改革にも及び、売上増に依存しない収益構造の確立を通じて競合他社との差別化を進めています。
新市場開拓においては、基盤領域である運賃収受機器やマルチ決済端末の品揃え強化と並行して、「データサービスソリューション」などの新事業領域の創出に注力しています。首都圏で予定されている運賃収受機器の大型更新需要の獲得により既存市場でのシェア拡大を狙う一方、新規領域では専任のマーケティング体制を構築し、既存の営業リソースとの連携による早期事業化を目指しています。
技術革新への取り組みでは、従来の基盤事業だけでは持続的成長が困難との認識のもと、事業環境の変化に対応した新たな技術開発を推進しています。同社は長年培ってきた運賃収受機器での技術的優位性を活かしながら、データ活用やデジタル技術を組み合わせたソリューション開発により、交通インフラ分野での新たな価値創造を進めています。