フジオーゼックスJP:7299

時価総額
¥174.4億
PER
8.9倍
自動車部品製造事業ではエンジンバルブや金型の製造・販売、その他事業ではリチウムイオン電池用セパレータフィルム製造装置の部品製造など。

事業内容

フジオーゼックスは、自動車部品製造事業とその他の2つのセグメントに分かれて事業を展開しています。自動車部品製造事業では、フジオーゼックスとその子会社である富士气門(広東)有限公司、PT. FUJI OOZX INDONESIA、FUJI OOZX MEXICO, S.A. DE C.V.がエンジンバルブなどの製品を製造・販売しています。

また、オーゼックステクノ株式会社は金型の製造やフジオーゼックスの生産工程に関連する業務を担当しています。親会社である大同特殊鋼株式会社の関連会社、大同興業株式会社は、特殊鋼鋼材をフジオーゼックスに供給しています。

フジオーゼックスは、富士气門(広東)有限公司やPT. FUJI OOZX INDONESIA、FUJI OOZX MEXICO, S.A. DE C.V.に対して、機械設備や治工具の販売、技術供与も行っています。国内子会社の従業員の福利厚生は株式会社テトスが担当し、関連製品の輸送・梱包は株式会社ジャトスが行っています。

その他のセグメントには、株式会社マルヨシ製作所と株式会社ピーアンドエムが含まれます。マルヨシ製作所は、リチウムイオン電池用セパレータフィルムの製造装置に使用される金属ロールやシャフトを製造し、セパレータフィルム製造装置メーカーに販売しています。

ピーアンドエムは、ファクトリーオートメーション機器の精密部品を製造・販売しており、主に半導体やEVバッテリー製造で使用される空気圧機器用の部品を提供しています。これにより、フジオーゼックスは多様な産業に貢献しています。

経営方針

フジオーゼックスは、2026年を目標に掲げた中期経営計画を通じて、持続的な成長を目指しています。この計画では、自動車部品事業の収益力強化と新規事業の拡大を両輪とし、資本コストや株価を意識した経営を推進しています。特に、エンジンバルブ事業の合理化を進め、利益率の向上を図ることに注力しています。

同社は、2030年に向けて「The Best Survivor」をスローガンに掲げ、自動車部品事業のグローバルシェアを8%から12%に拡大することを目指しています。また、新規事業で売上高100億円体制を確立することを目標とし、国内外の生産体制を見直し、エンジンバルブ市場での競争力を強化しています。

新規事業の拡大においては、M&Aを積極的に活用し、2023年と2024年にそれぞれ1社を子会社化しました。さらに、子会社の新事業展開も順調に進んでおり、ブランドミニトマト事業の販路拡大を図り、安定収益化を目指しています。

環境面では、2030年度までにCO2排出量を2013年度比で50%削減することを目標に掲げています。2026年中期経営計画では35%削減を目指し、太陽光発電システムの導入や省エネ活動を推進しています。2025年度には、太陽光発電容量の拡大や電力見える化システムの設置を進め、さらなる省エネ対策を実施します。

フジオーゼックスは、効率的な経営を通じて社会貢献を果たし、企業の社会的責任(CSR)を果たすことを目指しています。これにより、世界で存在価値のある企業として認められることを目指し、理想を追求する企業体質を構築しています。