太平洋工業JP:7250

時価総額
¥1916億
PER
16.3倍
プレス・樹脂製品事業では超ハイテン材のプレス製品や樹脂製品、バルブ製品事業ではタイヤバルブやTPMS製品、その他事業ではIoT製品やアップサイクル製品の開発・販売。

事業内容

太平洋工業株式会社は、主に3つの事業セグメントを展開しています。まず、プレス・樹脂製品事業では、軽量化と高強度化を両立させる超ハイテン材の成形技術を活用したプレス製品を提供しています。また、フィルム加飾技術や防音防振技術を駆使した樹脂製品、さらにプレス金型や樹脂金型などの金型製品も製造・販売しています。

次に、バルブ製品事業では、タイヤバルブやバルブコア、空調用の各種バルブを中心に、航空機や産業機械、エネルギー産業向けのバルブ製品を展開しています。また、世界各国で装着が法規化されているTPMS(タイヤ空気圧監視システム)製品も手がけています。これらの製品は、世界トップシェアを誇るものも多く、グローバルに展開しています。

その他の事業として、太平洋工業はIoT製品やアプリケーションの開発・販売を行っています。これには、製品とIoT、AI技術の組み合わせが含まれます。また、リサイクル材の利用やリサイクル可能な製品の開発・販売、さらには損害保険の代理業務も行っています。これにより、持続可能な社会の実現に貢献しています。

経営方針

太平洋工業株式会社は、モビリティ社会の変革期において、多様な従業員の力を活かし、新しい価値を創造することを目指しています。2023年4月に「思いをこめて、あしたをつくる」をパーパスとして掲げ、中長期経営構想「Beyond the OCEAN」と中期経営計画「NEXUS-26」を発表しました。これにより、持続可能な社会の実現に貢献する企業を目指しています。

「Beyond the OCEAN」では、技術力と現場力、信頼とNo.1シェアを活かし、売上と利益の共成長、多様な技術による価値創出、サステナビリティと経営の統合を基本戦略としています。特に、従業員が新しい価値創造に挑戦できる環境を整え、技術やデジタルツールを駆使して、財務価値と非財務的な価値を創造することを重視しています。

中期経営計画「NEXUS-26」では、人財戦略を基盤に、既存の顧客基盤の深耕と新市場の開拓を進めています。プレス事業では、電動車向け新製品の開発を進め、樹脂事業ではBEV向け製品の生産体制を強化しています。バルブ事業では、電動車向けバルブの開発を進め、新事業では社会課題解決に貢献する商品を開発しています。

財務戦略としては、ROE目標を設定し、資本効率の向上を目指しています。営業キャッシュ・フローを源泉に戦略投資と株主還元を実行し、資本効率を意識した投資を推進しています。また、サステナビリティ経営を推進し、事業リスクを管理・低減することで、資本コストを低減しています。

太平洋工業は、サステナビリティと経営の統合を図り、持続可能な成長を目指しています。電動車向け売上比率の向上や新規商品・サービスの上市を目標とし、従業員エンゲージメントやCO2排出量削減を通じて、サステナビリティ価値の向上を図っています。