NOKJP:7240

時価総額
¥4470.4億
PER
11.6倍
シール製品や電子部品の製造・販売を行い、オイルシール、フレキシブルサーキット、事務機用ロール製品などを手がける企業。

事業内容

NOKは、シール製品や電子部品の製造・販売を主な事業とする企業グループです。グループは、NOK本体、95の子会社、15の関連会社から構成されています。これらの企業は、国内外で多岐にわたる産業に製品を提供しています。

NOKの事業セグメントは主に3つに分かれています。まず、シール事業では、オイルシール、Oリング、防振ゴム、樹脂加工品、ガスケット、化学合成品、メカニカルシールなどを製造しています。これらの製品は、NOKやタイNOK、NOKアジアなどの関連会社で生産されています。

次に、電子部品事業では、フレキシブルサーキットやプレシジョンコンポーネントを提供しています。これらは、メクテックやその関連会社で製造され、国内外の多様な産業に供給されています。特に、メクテックマニュファクチャリングの各拠点が重要な役割を果たしています。

最後に、その他事業として、事務機用ロール製品や特殊潤滑剤を取り扱っています。これらの製品は、シンジーテックや久喜ロール工業などの関連会社で生産されています。これにより、NOKは多様なニーズに応える製品ラインを持っています。

経営方針

NOKは、持続可能な成長を目指し、2023年に経営理念を再考し、新たなパーパス・バリューを策定しました。これにより、社会における存在意義を明確にし、社員の行動指針を共有することで、変革を推進しています。NOKは「Essential Core Manufacturing」を掲げ、社会の「安全」と「快適」を支える製品を提供し、グローバルな成長を目指しています。

NOKは、売上高営業利益率を重視し、各セグメントでの利益率向上を図っています。2026年3月期を最終年度とする中期経営計画では、売上高営業利益率6.8%、ROA4.6%、ROE8.0%、ROIC6.5%を目標としています。これにより、資本効率の向上と持続的な成長を実現することを目指しています。

NOKは、電気自動車や新エネルギー車市場への製品拡販を進め、需要変動の影響を受けにくい体質を構築しています。また、脱炭素や環境課題への対応、人材への投資、DE&Iへの取り組みを通じて、事業の持続可能性を確保しています。これにより、変革基盤の構築を進めています。

中期経営計画では、4つの重点取り組み項目を掲げています。1つ目は、新たな成長ドライバーの創出で、電動自動車向け製品やグリーンエネルギー関連製品の開発・拡販を進めています。2つ目は、グローバル成長への事業運営体制の整備で、取締役会のダイバーシティ拡充やESG項目への取り組みを強化しています。

3つ目は、多様な人財を活かす基盤の構築で、新人事制度の導入や人材育成への投資を行っています。4つ目は、経営資源の最適運用で、適正価格による受注の徹底や資本政策の実行を進めています。これらの取り組みにより、NOKは持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。