武蔵精密工業JP:7220

時価総額
¥1753億
PER
15.9倍
自動車用パワートレイン部品やサスペンション部品、ステアリング部品、トランスミッション部品の製造販売を行う企業。

事業内容

武蔵精密工業は、自動車用パワートレイン部品、サスペンション部品、ステアリング部品、トランスミッション部品の製造販売を主な事業としています。これらの製品は、自動車や工作機械、産業機械など多くの産業で使用されています。主要な取引先には、本田技研工業が含まれています。

同社の事業セグメントは、主に「PT(パワートレイン)」、「L&S(リンケージ&サスペンション)」、「2輪」の3つに分かれています。PTセグメントでは、プラネタリィギヤアッセンブリィやデファレンシャルギヤアッセンブリィなどの製品を提供しています。

L&Sセグメントでは、サスペンションアームアッセンブリィやステアリングボールジョイントなどの製品を製造販売しています。これらの製品は、車両の安定性や操縦性を向上させるために重要な役割を果たしています。

2輪セグメントでは、2輪車用トランスミッションギヤアッセンブリィやカムシャフトなどの製品を提供しています。これらの製品は、2輪車の駆動系において重要な役割を担っています。

武蔵精密工業は、世界各地に製造拠点を持ち、地域ごとに異なるニーズに対応しています。日本、米州、アジア、中国、欧州に拠点を持ち、グローバルな展開を行っています。これにより、各地域の市場に迅速に対応し、競争力を維持しています。

経営方針

武蔵精密工業は、長期ビジョン「Go Far Beyond! ~枠を壊し冒険へ出かけよう!~」を掲げ、新たな価値の創出と成長を目指しています。このビジョンのもと、同社は人材、組織、事業の各視点から成長戦略を推進しています。特に、既存事業の深化と新規事業の創出を通じて、さらなる成長を追求しています。

同社の中期経営計画では、ムサシ100年ビジョンの実現に向けた具体的な方針が示されています。人材面では、グローバルで活躍できるプロフェッショナル人材の育成を重視し、教育プログラムや人事評価制度を整備しています。これにより、社員一人ひとりが能力を発揮できる環境を整えています。

組織面では、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を掲げています。業務の標準化、自動化、最適化を通じて効率化を図り、デジタル人材の育成にも注力しています。これにより、デジタル技術を活用した新たな価値創出を目指しています。

事業面では、電動化の進展を捉えたコア事業の拡大と新規事業の創出に取り組んでいます。特に、電動車向け商品の競争力強化や新技術の開発を進め、e-Mobility、Energy Solution、Smart Industry、Well-beingの4分野での新規事業創出を目指しています。

さらに、武蔵精密工業はグリーン戦略「Musashi GX」を推進し、カーボンニュートラルの実現を目指しています。2038年までに事業活動でのカーボンニュートラルを達成し、2050年までにバリューチェーン全体でのカーボンニュートラルを目指す計画です。省エネ化や再生可能エネルギーの利用拡大を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。