- 日本企業
- 田中精密工業
田中精密工業JP:7218
沿革
1948-03 | 田中 儀一郎が、富山県富山市石金20番地 不二越鋼材工業株式会社(現 株式会社不二越)構内工場アパート内において、個人経営で田中製作所を創業、紡機軸受用部品の製造を開始。 |
1951-03 | 個人経営を法人化し、田中金属工業有限会社(出資金50万円)を設立。 |
1955-01 | 田中精密工業有限会社に商号を変更。 |
1956-11 | ヤマハ発動機株式会社と取引を開始。 |
1957-10 | 軸受用部品・諸機械及び精密ゲージの製造 販売を目的として、田中精密工業有限会社を組織変更し、富山県富山市清水107番地に田中精密工業株式会社(資本金50万円)を設立。 |
1957-11 | 本田技研工業株式会社と取引を開始。 |
1959-11 | 株式会社タナカエンジニアリングを設立。(現・連結子会社) |
1962-03 | 田中自動車部品工業株式会社を設立。 |
1962-04 | 全国中小企業団地第1号である富山機械工業センターの造成に伴い、本社及び本社工場を富山県富山市新庄町に移転。 |
1963-09 | 田中プレス工業株式会社を設立。 |
1964-08 | 田中技研工業株式会社を設立。 |
1966-04 | 鈴木自動車工業株式会社(現・スズキ株式会社)と取引を開始。 |
1967-01 | 川崎重工業株式会社と取引を開始。 |
1977-04 | 株式会社ホンダ自販タナカ(資本金 2,000万円)を設立。(現・連結子会社) |
1987-03 | 株式会社田中マシン工業を吸収合併。 |
1990-02 | 婦中工場第2工場を新築。 |
1994-06 | 婦中工場厚生棟・第3工場を新築。 |
1994-10 | アメリカ オハイオ州に子会社エフ・ティ・プレシジョン・インコーポレーテッド(資本金 2,000万米ドル)を設立。(現・連結子会社) |
1996-09 | タイ王国ランプーン県に関連会社タナカ・プレシジョン(タイランド)カンパニーリミテッド(資本金 10,000万バーツ)を設立。(現・連結子会社) |
1997-10 | 田中部品工業株式会社を吸収合併。 |
1998-01 | 富山市水橋に水橋工場を設置。 |
1999-04 | ISO9001の認証取得。婦中工場第3工場を増築。 |
2000-02 | ISO14001の認証取得。 |
2000-12 | 日本証券業協会に株式を店頭登録。 |
2003-10 | 富山市水橋に新工場増設。 |
2004-12 | 日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。 |
2006-04 | 呉羽工場操業開始。 |
2010-04 | ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場。 |
2011-12 | インド共和国ハリヤナ州にタナカオートパーツインディア・プライベート・リミテッド(資本金 3,210万インドルピー)を設立。 |
2012-04 | 田中自動車部品工業株式会社、田中プレス工業株式会社、田中技研工業株式会社を吸収合併。 |
2013-01 | ベトナム社会主義共和国フンイエン省にタナカ・プレシジョン・ベトナム・カンパニーリミテッド(資本金 250万米ドル)を設立。(現・連結子会社) |
2013-07 | 東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。 |
2014-04 | タイ王国バンコク都にエイシアン・タナカ・バンコク・カンパニーリミテッド(資本金 1,000万バーツ)を設立。 |
2016-12 | ISO/TS 16949:2009の認証取得。(現・IATF16949) |
2019-02 | 株式会社リケンと業務提携契約を締結。 |
2022-03 | 本店を富山県富山市婦中町に移転。 |
2022-04 | 株式会社ホンダ自販タナカが高岡ホンダ自販株式会社を吸収合併。 |
2023-10 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。株式会社ホンダ自販タナカが西川自販株式会社の全株式を取得し、完全子会社化。 |
事業内容
田中精密工業は、自動車部品の製造販売を中心とする部品製造事業、ソリューション事業、モビリティ事業の三つの主要セグメントを持つ企業です。同社の部品製造事業では、4輪車および2輪車向けのエンジン部品やトランスミッション部品、シャーシ部品などを製造しています。具体的には、VTECロッカーアームASSY、バルブリフター、ピストンピン、モーターカバー、インバーターフレームなどが挙げられます。
また、ソリューション事業では、工場自動化に関連するAGV(自動搬送車)、組立装置、検査装置、洗浄装置の販売を行っています。さらに、モーター製造における接着積層コア製造装置や製造分析に関するIoTシステム/ソフトウェア、AIソフトウェアの提供も手がけています。
モビリティ事業では、ホンダ製品(4輪、2輪、パワープロダクツ)の販売、レンタルサービス、その他モビリティ製品の提供を行っており、㈱ホンダ自販タナカを通じてサービスを展開しています。
田中精密工業は、本田技研工業株式会社と緊密な事業上の関係を持ち、主要な取引先としています。同社は、自動車部品製造を核としながらも、ソリューション提供やモビリティサービスの分野で幅広い事業を展開しており、多角的な事業構造を有しています。
経営方針
田中精密工業は、自動車部品製造を核とした事業展開を行いつつ、その技術力と創造力を活かして新たな価値を提供することを目指しています。同社は2030年ビジョン「Change the Future~技術と創造力で新時代に新価値を提供します~」を掲げ、自動車部品製造事業の深化とともに、新規事業の創出とモビリティ事業の強化を推進しています。
このビジョンの実現に向けて、田中精密工業は中期経営計画(2023年3月期~2027年3月期)を策定し、自動車業界の電動化やCASE、MaaSといったトレンドへの対応を図っています。具体的には、部品製造事業部では電動車向け製品の展開強化、ソリューション事業部では自動化設備技術や接着剤要素技術を活用した事業の拡大、モビリティ事業部では車両販売やアフターサービスを超えたモビリティ全般の事業推進を目指しています。
また、組織体制の変更により、各事業部がその役割に集中し、成果の透明性を向上させることで、2030年ビジョンの実現を目指します。この中期経営計画を通じて、社会課題の解決に貢献し、中長期的な企業価値の向上を図ることを目標としています。
田中精密工業は、自動車部品製造の深化と新規事業の創出、モビリティ事業の強化を軸に、技術と創造力で新しい価値を提供し、持続可能で豊かな社会の実現に貢献していく戦略を推進しています。