テインJP:7217

時価総額
¥38.1億
PER
11.9倍
自動車用サスペンション製品の開発、製造、販売を行い、国内外での販売ネットワークを持つ企業。

事業内容

テインは、自動車用サスペンション製品の開発、製造、販売を主な事業としています。この事業は、テイン本社、7つの子会社、および2つの持分法適用関連会社によって構成されています。開発は主に日本国内で行われ、製造は日本と中国の工場で行われています。

販売に関しては、日本国内ではテインが小売店を通じて顧客に製品を提供しています。海外では、北米地域はTEIN U.S.A., INC.、欧州地域はTEIN UK LIMITEDとTEIN Europe Sp.z o.o.、中国・香港地域は天御遠東国際貿易(北京)有限公司、タイはTEIN Sales (Thailand) Co., Ltd.が担当しています。その他のアジア地域やオセアニア地域では、TEIN AUSTRALIA PTY LTDとテインが販売を行っています。

中国の天御減振器制造(江蘇)有限公司は、主にアジア地域のエントリーユーザー向け製品を生産し、日本国内工場との役割分担を図っています。また、資材や消耗品の調達は、天御減振器制造(江蘇)有限公司と宿遷天野貿易有限公司が中国を中心に行い、調達の合理化や原価低減を推進しています。

経営方針

テインは、カーアフターマーケット向けサスペンションの専門メーカーとして、長期的な成長を目指しています。同社は「世界戦略に相応した品質、性能、価格の製品を作り上げ、カーアフターマーケット、プレミアム・リプレースメント市場におけるサスペンション事業の売上高100億円を目指す」というビジョンを掲げています。この目標を達成するために、ROA重視の経営や新たな市場の創造、ユーザーニーズに応じた製品提供、客観的データに基づく判断を基本方針としています。

テインの成長戦略は、自動車用サスペンション事業に経営資源を集中し、グローバルな競争に打ち勝つ企業体質への転換を図ることです。具体的には、販売力の強化、研究開発力の向上、コスト削減、品質力の確立、そして総合力の結集を通じて、よりスリムで強固な経営基盤を構築します。これにより、国内外での販売シェア拡大や高品質でリーズナブルな製品の開発を推進しています。

同社は、グローバルマーケットへのブランド訴求と販売網の構築を進め、収益性の強化を図っています。新規海外拠点であるTEIN AUSTRALIAやTEIN Europeの早期軌道化を目指し、海外展示会への積極的な出展など営業活動への投資を行っています。また、「EnduraPro」シリーズや「4x4DAMPER」のラインアップ拡充を通じて、変化する市場ニーズに対応した製品群の充実を図っています。

テインは、最先端のモータースポーツフィールドからのフィードバックを活用し、高付加価値製品の開発とラインアップの多様化を進めています。さらに、海外市場の拡大、コスト削減、品質向上を重点課題とし、グローバル展開を推進しています。これにより、世界基準の品質を確立し、新たな需要を喚起することを目指しています。