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ファルテックJP:7215
事業内容
ファルテックは、自動車外装部品、自動車純正用品、自動車関連機器を主な事業とする企業です。ファルテックグループは、ファルテック本社と10の子会社、2つの関連会社で構成されています。自動車メーカーを主要顧客とし、製造ラインで使用される部品や販売会社で販売される純正用品を提供しています。
ファルテックの自動車外装部品事業では、ラジエターグリルやミリ波レーダーカバー、ウィンドウモール、ルーフレールなどを製造しています。これらの部品は、自動車メーカーとの共同開発を通じて高品質な製品を提供し、競合他社との差別化を図っています。特に、成形技術や表面処理技術において先進的な技術を持っています。
自動車純正用品事業では、リモコンエンジンスターターやテレマティクス通信ユニット(TCU)、リアビューカメラなどを提供しています。これらの製品は、自動車メーカーの入札や新商品の企画・開発を通じて採用され、消費者にオプション品として提供されます。ファルテックは、長年の取引関係で培ったノウハウを活かし、競合他社との差別化を図っています。
自動車関連機器事業では、車検用機器やタイヤ組立装置、エンジンユニットなどを提供しています。この事業は、自動車ディーラーや整備工場で使用されるメンテナンス機器、自動車製造ラインで使用される設備、非常用動力装置などのパワーシステムで構成されています。ファルテックは、これらの製品を通じて顧客の安全・安心、効率化・省力化に貢献しています。
ファルテックは、TPR株式会社の出資を受けており、2012年からTPRが親会社となっています。ファルテックは、樹脂外装部品やモールディング、純正用品を設計・開発・生産・販売するグローバルメーカーとして、北米、欧州、中国、東南アジアで事業を展開しています。TPRとは異なる製品領域で事業を展開しつつ、相互に経営の独立性を維持しています。
経営方針
ファルテックは、ものづくり力の強化を成長戦略の中心に据えています。国内での生産方式を再構築し、これを海外にも展開することで、高品質な商品を提供する体制を整えています。これにより、顧客満足度の向上を目指しています。
また、顧客ニーズに基づいた新商品開発力の強化も重要視しています。特に、脱炭素を意識した新商品の開発を加速し、タイムリーに市場に提供することを目指しています。これには、堅固な経営基盤が不可欠であり、持続的成長に向けた人材や設備への投資を進めています。
さらに、英国事業の再建も重要な課題としています。日本のマザー工場からの支援を受け、製品品質と生産効率の向上を図り、現地マネジメントを中心に固定費削減に取り組んでいます。これにより、収益性の向上を目指しています。
中期経営計画では、筋肉質な収益体質の構築、新商品・新技術の強化、経営基盤の充実を掲げています。特に、脱炭素を意識した新技術の開発や電装新規ビジネスの拡大に注力しています。これにより、持続可能な成長を実現しようとしています。
経営目標の達成状況を判断するための指標として、営業利益率、自己資本比率、ROEを掲げています。これらの指標を通じて、収益性、財務安定性、効率性の向上を図り、持続的な成長を目指しています。