GMBJP:7214

時価総額
¥45.3億
PER
10.1倍
自動車部品の製造・販売を行い、駆動・伝達装置部品や冷却装置部品、ベアリングなどを手がける企業。

事業内容

GMB株式会社は、自動車部品の製造・販売を主な事業としています。GMBグループは、GMB株式会社を中心に、14の連結子会社と1つの関連会社で構成されています。これらの企業は、主に自動車の補修用部品と新車用部品を製造し、世界中の市場に供給しています。

GMBの製品は大きく2つのカテゴリーに分かれます。1つは補修用部品で、GMB株式会社が中心となって供給しています。もう1つは新車用部品で、GMB KOREA CORP.が主に自動車メーカーやその系列部品メーカーに供給しています。これにより、異なる需要構造に応じた製品販売戦略を展開しています。

GMBの主要な製品には、駆動・伝達及び操縦装置部品としてユニバーサルジョイント、ステアリングジョイント、等速ジョイントなどがあります。また、冷却装置部品としてウォーターポンプ、電動ウォーターポンプ、ファンクラッチなども取り扱っています。さらに、ベアリング製品も多くの種類を提供しています。

GMB株式会社は、日本を拠点にウォーターポンプやユニバーサルジョイントの製造・販売を行い、海外の補修用市場向けに製品を供給しています。また、グループの中核企業として、先行研究開発や商品開発も行っています。

GMBの子会社は、各地域で異なる役割を担っています。例えば、GMB NORTH AMERICA INC.は北米市場向けに補修用部品を販売し、GMB USA INC.は米国の自動車メーカー向けに電動ウォーターポンプを製造しています。韓国のGMB KOREA CORP.は、ベアリングや冷却装置部品の製造・販売を行い、韓国国内の自動車メーカーに供給しています。

中国では、青島吉明美机械制造有限公司や青島吉明美汽車配件有限公司が、ベアリングやウォーターポンプの製造を行い、一部は中国国内でも販売しています。タイのTHAI GMB INDUSTRY CO.,LTD.は、ウォーターポンプやサスペンションパーツの製造を行い、タイ国内でも販売しています。

欧州では、GMB RUS AUTOMOTIVE LLCやGMB ROMANIA AUTO INDUSTRY S.R.L.が、欧州の自動車メーカー向けにウォーターポンプを製造しています。オーストラリアのGMB OCEANIA PTY.LTD.は、補修用部品を販売しています。インドのGMB AUTOMOTIVE INDIACHENNAI PVT LTDは、インドの自動車メーカー向けに冷却装置部品を製造しています。

経営方針

GMB株式会社は、自動車部品の製造・販売を通じて、グローバル市場での成長を目指しています。同社は、ユニバーサルジョイントやウォーターポンプなどの製品を中心に、新車用と補修用の両方の部品を提供し、韓国、日本、欧米の自動車メーカーとの取引を拡大しています。GMBは、技術革新と新製品開発を通じて、国際社会に貢献することを企業理念としています。

GMBは、2027年3月期までに連結売上高1,300億円、連結営業利益50億円、ROE7.0%以上を目指す中期経営計画を策定しています。この計画の中で、電動化対応、顧客のグローバル戦略対応、補修用部品の拡販、OEM外注化対応の4つの重点戦略を掲げています。これにより、世界の新車用・補修用部品市場でのさらなる成長を目指しています。

電動化対応では、電動ウォーターポンプや統合熱管理モジュールなどの製品開発と生産体制の強化を進めています。また、顧客のグローバル戦略に対応するため、ルーマニア工場での現地生産開始や、米国とインドでの新工場立ち上げを計画しています。補修用部品の拡販では、大型車や建機向けの製品を拡充し、ブランド力を活かした販売拡大を図ります。

さらに、GMBは、業界の技術革新に対応した製品開発力の強化、サプライチェーンマネジメントの強化、品質と生産性の持続的改善、人材の確保と育成を重点課題としています。これにより、変化する事業環境に柔軟に対応し、持続的な成長を実現することを目指しています。