レシップホールディングスJP:7213

時価総額
¥70.2億
PER
8.5倍
輸送機器事業ではバス用運賃箱やICカードシステム、産業機器事業ではバッテリー式フォークリフト用充電器、その他の事業では不動産賃貸を展開。

事業内容

レシップホールディングスは、輸送機器事業、産業機器事業(エネルギーマネジメントシステム事業)、その他の事業の3つの事業セグメントを持っています。これらのセグメントを通じて、製品の製造、販売、保守を行っています。

輸送機器事業では、バス用運賃箱、ICカードシステム、LED式行先表示器、車載用液晶表示器OBC-VISION、路線バス運行支援ユニットLIVUなどを提供しています。これらの製品は、バスや鉄道、自動車市場向けに展開されています。

産業機器事業では、バッテリー式フォークリフト用充電器や無停電電源装置を提供しています。また、EMS(電子機器の製造受託サービス)事業も展開しており、プリント基板の実装を中心に行っています。

その他の事業としては、不動産賃貸を行っています。レシップホールディングスが保有する土地や建物を外部顧客に賃貸し、収益を上げています。これにより、事業の多角化を図っています。

経営方針

レシップホールディングスは、長期ビジョン「VISION2030」を掲げ、2030年に向けた成長戦略を推進しています。このビジョンの実現に向け、同社は3つの成長戦略を柱としています。

まず、事業構造の変革として「モノ+コト」への移行を進めています。これは、ハードウェア中心の事業から、ソフトウェアやサービスを組み合わせた付加価値の高い事業への転換を目指すものです。

次に、エネルギーマネジメントシステム事業の育成を進めています。電力変換や情報処理技術を活用し、再生可能エネルギーやスマートシティなどの新たな市場を開拓し、成長ドライバーとして位置づけています。

さらに、海外市場での事業拡大を図っています。特に、公共交通への投資が見込まれる北米やASEAN市場を中心に、積極的な投資を行い、グローバルなビジネス展開を強化しています。

中期経営計画「RT2026」では、これらの戦略を具体化し、事業構造の変革を進める期間と位置づけています。海外事業の確立や新規領域の拡大、既存事業の収益性向上を通じて、持続的な成長を目指しています。

特に、米国市場での大型案件の受注や製品ラインナップの拡充により、海外売上比率の向上を図っています。また、観光市場での新サービス展開や車両データを活用したソリューション提案など、新たな事業領域の拡大にも注力しています。

レシップホールディングスは、これらの戦略を通じて、企業価値の向上と持続的な成長を追求し、2030年のビジョン実現を目指しています。