SBIアルヒJP:7198

時価総額
¥375.6億
PER
21.9倍
住宅金融事業を展開し、ARUHIフラット35やARUHIスーパーフラットなどの住宅ローン商品、銀行代理商品、保険商品を提供するモーゲージバンク事業。

事業内容

SBIアルヒは、住宅金融事業を中心に展開しており、主に住宅ローンの貸付を行っています。SBIアルヒは、住宅ローンのオリジネート(融資実行)とサービシング(回収)を行うモーゲージバンク事業を展開しています。また、銀行代理業者として提携金融機関の住宅ローンを代理で販売しています。

SBIアルヒの住宅ローンは、証券化を資金調達手段としており、信用リスクや金利リスクを最小化したフィービジネスとしての特徴を持っています。主な商品には「ARUHIフラット35」や「ARUHIスーパーフラット」などがあり、15年連続で市場シェアNo.1を獲得しています。

SBIアルヒは、変動金利住宅ローン商品「ARUHI住宅ローン(MG保証)」や住宅ローン補完商品「ARUHIフラットつなぎ」なども提供しています。さらに、SBIエステートファイナンスでは、不動産担保ローンや売却つなぎローン、マイホーム売却サポートローンなどを取り扱っています。

SBIアルヒは、全国約100の拠点と非対面チャネルを活用し、多様なニーズに対応できる営業体制を整えています。これにより、顧客に対してきめ細かいサービスを提供しています。また、SBIアルヒは、住宅金融支援機構や信託銀行から委託を受け、債権管理・回収業務を行っています。

SBIアルヒの収益は、オリジネーション関連収益、リカーリング収益、アセット・その他収益の3つに区分されています。オリジネーション関連収益は、住宅ローンの提供や債権流動化・証券化による資金調達から得られます。リカーリング収益は、債権管理回収業務や保険関連業務からの収益です。

アセット・その他収益は、貸付債権からの利息収入や不動産担保ローンによる利息収入、不動産のリースバックによる売上などから得られます。SBIアルヒは、これらの収益を通じて、安定した事業運営を行っています。

経営方針

SBIアルヒは、住宅金融のリーディングカンパニーを目指し、多様な金融サービスを提供しています。特に、ライフステージに応じた住まいの実現を金融面からサポートし、顧客の「ある日」を大切にすることを経営方針としています。全国の店舗や多様なチャネルを通じて、固定金利商品や変動金利商品を含む住宅ローンを提供し、顧客の多様なニーズに応えています。

中期経営計画2025では、SBIアルヒは「フラット35」のシェアNo.1を目指し、営業ネットワークとオペレーションへの投資を拡大しています。また、シングル、シニア、外国籍の方々といった新たな顧客層に向けた商品開発を強化し、リスク管理体制を強化することで、成長領域への投資を進めています。これにより、ストック収益の割合を50%以上に引き上げ、安定した収益基盤を構築することを目指しています。

SBIアルヒは、営業体制の強化と販売チャネルの拡大を進めています。FC店舗や直営店舗、非対面チャネルを活用し、より効率的に市場にアクセスできる体制を整備しています。デジタル営業ツールの拡充やDX化を通じて、営業支援を強化し、顧客の多様化するニーズに対応しています。また、持続可能なモデルの開発を進め、ビジネス機会の損失を防ぐ取り組みを行っています。

オペレーション体制の強化においては、OCRやRPA、AIなどの最先端テクノロジーを活用し、業務効率の向上を図っています。審査プロセスの強化やeKYCの導入により、住宅ローンの不適正利用を予防しています。多様化する商品や顧客属性に対応するため、DX化を推進し、最適なプロセス構築を目指しています。

競合他社との競争が激化する中、SBIアルヒは「ARUHI住宅ローン(MG保証)」や「ARUHIフラット50」などの新商品を導入し、固定金利市場の拡大を図っています。「フラット35」のシェアを維持しつつ、プロパーローンの強化を進め、成長領域での取りこぼしを防ぐ戦略を展開しています。

収益構造の改善に向けて、SBIアルヒはストック収益の拡大を目指しています。SBIエステートファイナンスのグループ化や保証事業の開始により、信用保証残高を積み上げています。住宅ローン以外の金融商品の取扱いを強化し、安定した収益基盤の確立を進めています。