住信SBIネット銀行JP:7163

時価総額
¥4569.1億
PER
19.2倍
デジタルバンク事業では、モバイルアプリ・インターネットを通じた預金業務、貸出業務、クレジットカード業務等の金融サービスを提供。BaaS事業では、提携先に銀行機能を提供し、顧客にフルバンキングサービスを提供。

沿革

1986-06「住信ビジネスサービス株式会社」を住友信託銀行株式会社(現 三井住友信託銀行株式会社)の事務を受託する完全子会社として設立
2004-09住信パーソネルサービス株式会社に全業務を承継させる会社分割を実施
住信オフィスサービス株式会社へ商号変更
2006-04第三者割当増資(資本金40億円)
「株式会社SBI住信ネットバンク設立準備調査会社」へ商号変更
2006-06銀行免許の予備審査を申請
2007-01株主割当増資を実施(資本金90億円)
2007-09銀行免許の予備認可を受理し、「住信SBIネット銀行株式会社」へ商号変更
株主割当増資を実施(資本金200億円)
銀行業の営業免許を取得
営業開始
2007-10全銀システムと接続、全国内国為替制度に加盟
2008-06株主割当増資を実施(資本金225億円)
2008-07金融商品仲介業務の取扱い開始
2008-08取引所為替証拠金取引「くりっく365」の取扱い開始
2008-11生命保険商品の取扱い開始
2009-07「住信SBIネット銀カード株式会社」を設立
2009-08株主割当増資を実施(資本金250億円)
2010-01店頭為替証拠金取引「Oh!FX」の取扱い開始
2010-04株主割当増資を実施(資本金310億円)
2015-03銀行代理業者による住宅ローン販売開始
2015-10「SBIカード株式会社」の株式を取得し、子会社化
2017-09「JALペイメント・ポート株式会社」を設立
2017-11新クレジットカード「ミライノ カード」の取扱い開始
2019-04「ネットムーブ株式会社」の株式を取得し、子会社化
2019-05「Dayta Consulting株式会社」を設立
2020-04JALマイレージバンク会員向け銀行サービス「JAL NEOBANK」の提供開始
2021-03T会員向け銀行サービス「T NEOBANK」(注)の提供開始
「株式会社優良住宅ローン」の株式を取得し、子会社化
2021-05「SBIカード株式会社」を清算
2021-07ヤマダデジタル会員向け銀行サービス「ヤマダNEOBANK」の提供開始
2021-08おうちリンクのサービス利用者向け銀行サービス「おうちバンク」の提供開始
2022-01株式会社SBI証券利用者向け銀行サービス「SBI証券NEOBANK」の提供開始
2022-06株式会社髙島屋の顧客向け銀行及び積立サービス「高島屋NEOBANK」の提供開始
2022-08「株式会社テミクス・データ」を設立
2022-10SBIレミット株式会社の顧客向け銀行サービス「SBIレミットNEOBANK」の提供開始
2022-11「株式会社NEOBANKサービシーズ」を設立
2023-01第一生命保険株式会社の顧客向け銀行サービス「第一生命NEOBANK」の提供開始
株式会社テミクス・データによる「金融データプラットフォームビジネス」の開始
2023-03北海道日本ハムファイターズのファン向け銀行サービス「F NEOBANK」の提供開始
株式会社GA technologiesの顧客向け銀行サービス「RENOSY BANK」の提供開始
東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
2023-04野村不動産ソリューションズの顧客向け銀行サービス「ノムコム NEOBANK」の提供開始
株式会社MILIZE、株式会社みらいバンクの銀行サービス「みらいバンク」の提供開始
2023-09三井住友信託銀行株式会社の顧客向けサービス「三井住友信託NEOBANK」の提供開始
松井証券株式会社の顧客向け銀行サービス「MATSUI Bank」の提供開始
京王電鉄株式会社、株式会社京王パスポートクラブの顧客向け銀行サービス「京王NEOBANK」の提供開始
2023-10「株式会社テミクス・グリーン」を設立
2024-02「住信SBIネット銀カード株式会社」を清算

事業内容

住信SBIネット銀行は、デジタルバンク事業とBaaS(Banking as a Service)事業の2つのセグメントで事業を展開しています。デジタルバンク事業では、モバイルアプリやインターネットを通じて、預金業務、貸出業務、クレジットカード業務などの金融サービスを提供しています。このセグメントには、住信SBIネット銀カード株式会社や株式会社優良住宅ローンが関連会社として含まれます。一方、BaaS事業では、提携先に銀行機能を提供し、提携先の顧客がデジタルバンク事業と同様の商品・サービスを利用できるようにしています。このセグメントには、ネットムーブ株式会社、Dayta Consulting株式会社、JALペイメント・ポート株式会社、株式会社テミクス・データ、株式会社NEOBANKサービシーズが関連会社として含まれます。

デジタルバンク事業では、円貨預金や外貨預金、個人向けローン(住宅ローン、カードローンなど)、法人向け融資、決済サービスなどを提供しており、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うキャッシュレス化やデジタル化の流れを受けて、預金口座数や住宅ローン累計取扱高が増加しています。また、BaaS事業では、提携先に銀行機能をAPIなどを通じて提供し、提携先の顧客に対して、提携先独自の銀行サービスを提供することで、提携先と同社双方にメリットをもたらしています。

これらの事業を通じて、住信SBIネット銀行は、デジタル化を推進し、顧客の利便性向上に努めるとともに、提携先との協業による新たなビジネスモデルの創出を目指しています。

経営方針

住信SBIネット銀行は、デジタルバンク事業とBaaS(Banking as a Service)事業を軸に、革新的なビジネスモデルの創造と安定した収益基盤の確立を目指しています。同社は、経営理念に「創造」と「変革」を掲げ、最先端のIT技術を駆使した金融取引システムの提供を通じて、お客さまとの強固な信頼関係の構築と揺るぎない事業基盤の確立を目指しています。また、法令遵守、顧客保護、リスク管理、内部監査の高度化、人材の確保と育成にも注力しています。

デジタルバンク事業では、住宅ローンの拡大や非金利収益の増加を進め、BaaS事業では、提携先とのシステム接続を強化し、新たな提携先の獲得と事業拡大を加速しています。これらの取り組みにより、2023年3月期の連結経常利益は前年比で16.4%増の199億円となり、着実な成長を遂げています。

中長期的な経営戦略として、同社は技術の先進性を維持し、デジタルバンク事業とBaaS事業のさらなる成長を目指しています。特に、デジタルバンク事業では、住宅ローンや預かり資産の拡大、キャッシュレス化の進展に伴う決済関連の取扱高の増加を図り、BaaS事業では、提携先の開拓と連携を深め、口座あたりの収益を意識した稼働口座の獲得を促進しています。また、IDプラットフォーム事業やSDGs事業など、新たな事業領域への進出も計画しており、提携先とのWin-Win-Winの関係構築を目指しています。

これらの戦略を通じて、住信SBIネット銀行は、デジタル化の推進と顧客の利便性向上、提携先との協業による新たなビジネスモデルの創出を目指し、持続可能な成長を追求しています。