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グローバルスタイルJP:7126
事業内容
GINZA Global Styleは、メンズ・レディス・キッズ向けのオーダースーツやオーダーシャツを中心に、オーダーコートやオーダーシューズの企画・販売を主力事業としています。ネクタイやベルトなどの既製品も併売し、オーダーから小物まで一貫して揃える店づくりを行っています。
同社の主な顧客はビジネスパーソンやオーダーメイドを好む個人で、都心のハイクラス層も重要なターゲットです。収益は店舗でのオーダー商品販売が中心で、アプリ会員向けの保管・クリーニング・修理やサイズ調整といった有料サービスやオンライン受注が補完的な収入源になっています。同社はオーダースーツ販売の店舗事業を単一セグメントで運営しています。
同社は全国主要都市に40店舗(2025年7月31日現在)を展開し、接客や空間設計で複数の業態を持っています。個室で採寸する「GINZA Global Style」(11店)やウェイティングカフェ併設の「GINZA Global Style COMFORT」(17店)、プレミアム品揃えの「GINZA Global Style PREMIUM」(7店)などを運営し、マルノウチ系や限定店も展開しています。加えて2018年に立ち上げたレディスライン(35店舗)や、2020年開始のオンラインオーダー、会員向けサービス「GSクローゼット」により顧客接点を広げています。
経営方針
同社は2024年7月に策定した中期経営計画(最終年度:2027年7月期)において、GS事業でのさらなる収益拡大を目指しています。具体的には全国の政令指定都市や大都市近郊を中心に出店を進め、実店舗と会員サービスを軸に顧客基盤を広げる計画です。直近の実績として、全国主要都市に40店舗を展開(2025年7月31日現在)するとともに、GSアプリ・GS倶楽部の会員数は合計で約63.8万人(2025年7月末)に達しており、これらの数値を更に拡大することを目標としています。
重点投資分野は店舗展開、人材育成、製造・物流の強化に集中しています。同社は約5,000種類の生地を直接調達する品ぞろえと、2着48,000円、1着38,000円からの価格構成を維持することで「高いファッション性とお買い得感」を差別化要因としています。さらに企画から生産・販売までを一体化する製造小売モデル(SPA)により、店頭で得た顧客ニーズを速やかに商品化できる点を強みに、職人や外部縫製工場とのネットワーク強化や、東京・大阪のトレーニングショップを含む教育投資で接客力を高める方針です。
新市場開拓では、国内の主要都市での多店舗展開に加え、インバウンド需要の取り込みを具体策として打ち出しています。免税サービスや国際配送の導入、英語対応スタッフの配置で海外客の利便性を高め、オンラインオーダーの充実と連動させて顧客接点を拡大します。レディスラインは既に拡張を進め(35店舗の展開実績)ており、実店舗での個室採寸やカフェ併設など複数の業態を通じてターゲット別に訴求していく計画です。
技術革新への取り組みとしては、顧客データ分析と業務効率化を目的に店頭受注システム、基幹システム、顧客電子カルテの機能強化を推進しています。オンライン受注とのシステム連携で注文処理と在庫管理を統合し、物流網の効率化により配送コストを抑制することを目指しています。これらにより、顧客の来店・再購入を促進すると同時に、原材料価格やエネルギー価格の変動によるコスト上昇に対応する経営基盤の強化を図っています。