サノヤスホールディングスJP:7022

時価総額
¥94.6億
PER
12.3倍
製造業向けにショットブラストマシンや産業機械部品の製造、建設業向けに機械式駐車装置やエレベーターの製造、レジャー分野で遊園地遊戯機械設備の製造と運営受託を行う。

事業内容

サノヤスホールディングスは、2011年にサノヤス・ライド株式会社の完全親会社として設立された持株会社です。同社は、製造業、建設業、レジャーの3つの主要な事業セグメントを持っています。

製造業セグメントでは、サノヤス・エンジニアリング株式会社がショットブラストマシンの製造とメンテナンスを行い、サノヤス精密工業株式会社が産業機械部品や農機、特装自動車用部品の製造と組立を担当しています。また、みづほ工業株式会社は乳化・攪拌装置や純水設備、排水処理設備の設計と施工を行っています。

建設業セグメントでは、サノヤス・エンジニアリング株式会社が機械式駐車装置や建設工事用エレベーターの製造とレンタルを提供しています。さらに、サノヤス・エンテック株式会社は空調・給排水・衛生設備の設計と施工を手がけています。

レジャーセグメントでは、サノヤス・ライド株式会社とサノヤス・ライドサービス株式会社が遊園地の遊戯機械設備の製造とメンテナンス、遊園地施設の運営受託を行っています。これにより、幅広いエンターテインメント体験を提供しています。

経営方針

サノヤスホールディングスは、技術力を基盤に多角化を進める企業です。2021年に造船事業を譲渡し、非造船事業を「第二のコアビジネス」と位置付け、持続的な企業価値向上を目指しています。2030年度の新生サノヤス10周年に向け、グループビジョンを策定し、社会課題の解決を通じてサステナブルな社会の実現に貢献することを目指しています。

同社は中期経営計画<'24-'26>を発表し、技術進化とポートフォリオ経営の深化を通じて基盤強化を図ります。計画の前半3年間で高収益基盤を構築し、後半4年間で成長トレンドを実現することを目指しています。重点施策として、ソリューションの強化、イノベーションへの挑戦、ESG経営の進化を掲げています。

サノヤスホールディングスは、産業インフラと環境分野を注力分野とし、積極的な投資を行っています。国内外での市場拡大を図り、M&Aも視野に入れた新事業領域の開拓を進めています。技術集団であるサノヤステクノサポートをハブに、産学連携や他企業とのコラボレーションを推進し、新たなビジネス創出を目指しています。

同社は、ESG経営の深化を進め、地球温暖化対策や人的資本経営の充実を柱としています。また、事業基盤の強化を図り、設計能力の向上や原価低減を推進しています。全社横断的なイノベーション推進委員会を設置し、イノベーション活動の加速を図っています。

中期経営計画では、2030年度に売上高500億円、営業利益25億円を目標とし、2026年度には売上高300億円、営業利益10億円を計画しています。2024年度は、計画を上回る業績を達成し、成長性を示しています。株価の向上を目指し、従業員持株会向けインセンティブ制度を導入し、経営参画意識を高めています。