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三井E&SJP:7003
事業内容
三井E&Sは、5つの主要な事業セグメントを持っています。まず、「成長事業推進」では、産業機械や水理実験設備の製造・販売・設計を行い、アフターサービスも提供しています。このセグメントには、三井E&Sパワーシステムズや加地テックが含まれます。
次に、「舶用推進システム」では、舶用エンジンや二元燃料エンジン用の燃料供給装置の製造・販売を手がけています。三井ミーハナイト・メタルやMitsui E&S Asia Pte. Ltd.などがこのセグメントに属しています。
「物流システム」セグメントでは、コンテナクレーンや産業用クレーンの製造・販売を行い、コンテナターミナルマネジメントシステムも提供しています。主要なグループ会社には、PACECO CORP.や三井三池製作所があります。
「周辺サービス」では、ガス関連エンジニアリングや陸上発電プラントの運転・保守を行っています。三井造船特機エンジニアリングやTGE Marine Gas Engineering GmbHがこのセグメントに含まれます。
最後に、「海洋開発」では、浮体式海洋石油・ガス生産設備の設計・建造・販売を行っています。このセグメントには特定の主要グループ会社は記載されていませんが、重要な事業領域です。
経営方針
三井E&Sは、持続可能な社会への移行を目指し、2030年までにマリン領域を軸に脱炭素社会の実現と人口縮小社会の課題解決を掲げています。このビジョンのもと、同社は新たな中期経営計画「三井E&S Rolling Vision 2024」と「Rolling Vision 2025」を策定し、持続的な成長を目指しています。
同社の成長戦略は、舶用推進システム事業と物流システム事業を中核に据え、「グリーン」と「デジタル」の視点からの進化を図ることにあります。環境対応型製品や自動化・遠隔化技術の開発を強化し、脱炭素社会の実現に貢献することを目指しています。
また、成長事業推進事業では、保守・メンテナンスビジネスの拡大や新規事業の創出に注力しています。これにより、将来の収益基盤の多様化を図り、企業価値の向上を目指しています。財務面では、ROICやWACCを意識した資本効率の向上を図り、適正な配当政策を通じた株主還元を継続しています。
さらに、同社は人材多様性の推進や環境変化への柔軟な対応を重視しています。女性取締役の増加や人材流動化への対応を進め、持続的な成長を実現するための基盤を整えています。これらの取り組みを通じて、三井E&Sは持続可能な社会の実現に向けたリーダーシップを発揮しています。