双葉電子工業JP:6986

時価総額
¥237.6億
PER
12.5倍
電子機器事業では複合モジュールや産業用ラジコン機器を製造・販売し、生産器材事業ではプレート製品や金型用器材を手がける。

事業内容

双葉電子工業は、電子機器製品と生産器材製品の製造・販売を主な事業としています。これに加え、関連する派遣・請負サービスも展開しています。双葉電子工業とその子会社25社がこの事業を支えています。

電子機器事業では、複合モジュール、産業用ラジコン機器、ホビー用ラジコン機器、ロボティクス製品、有機ELディスプレイなどを手がけています。これらの製品は、小川精機や台湾双葉電子などの関連会社を通じて製造・販売されています。

生産器材事業では、プレート製品、金型用器材、成形・生産合理化機器を提供しています。起信精機や富得巴精模などの関連会社が製造・販売を担当し、効率的な生産をサポートしています。

双葉電子工業は、香港やシンガポール、韓国、アメリカなどの海外拠点を通じて、グローバルな販売ネットワークを構築しています。また、通信制御技術を活用した機器・システムの受託開発も行っています。

さらに、株式会社カブクと共同でネットワーク製造プラットフォームの開発を進めており、デジタル技術を活用した新たなビジネスモデルの構築にも取り組んでいます。

経営方針

双葉電子工業は、全社員が共有する「Futaba Way」に基づき、事業戦略を策定し、業務執行からモノづくりの現場に至るまで、常に本質を見失わずに事業を推進しています。この理念の下、AIやIoT技術を取り入れた「モノづくりの進化」や「新製品開発」に注力し、世界の発展に貢献することを目指しています。

同社は、2024-2026年度の中期経営計画に基づき、事業体制の再編・強化と経営基盤の強化を進めています。特に、電子機器事業では無線技術やIoTを活用した新型産業用無線リモコンの開発を進め、国内外市場への拡販を推進しています。また、ロボティクス製品では、ドローンや産業用サーボの高機能化を図り、点検・防災用途での導入を進めています。

生産器材事業では、射出成形機市場向けに「射出成形AIシステム」をリリースし、生産性向上に貢献しています。さらに、アジア地域での市場成長を見据え、中国とタイにセンシングスクールを開講し、技術支援を強化しています。これにより、ソフトウエア・サービスへの事業領域拡大を図っています。

双葉電子工業は、持続可能な社会の実現を目指し、コンプライアンスの徹底や公正で透明性の高い経営を実践しています。また、ステークホルダーとの信頼関係を深めるため、SDGs活動や収益体質の構築を進め、企業価値の向上を図っています。これらの取り組みを通じて、持続的な成長を支える体制を強化しています。