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エノモトJP:6928
事業内容
エノモトは、主にパワー半導体用リードフレーム、オプト用リードフレーム、コネクタ用部品の製造・販売を行っています。これらの製品は、精密金型や周辺装置を用いて製造され、さまざまな技術を組み合わせることで、高度な要求に応えることができます。
エノモトは国内に4つの工場を持ち、海外にはフィリピンと中国に2つの工場を展開しています。国内では本社工場や津軽工場、岩手工場で製品の製造・販売を行い、海外ではフィリピンや香港、中国の拠点で同様の事業を展開しています。
エノモトのパワー半導体用リードフレームは、民生用機器や産業用機器、自動車部品などに広く使用される部品です。金属材を精密加工し、パワーデバイスや小信号デバイス向けのリードフレームを製造し、各種部品メーカーに供給しています。
オプト用リードフレームは、LED製品の形状を決定する部品であり、エノモトは自動車部品メーカーや照明機器メーカーと協力して、設計から大量生産まで対応しています。LEDディスプレイや自動車ランプなどに使用されるリードフレームが主要製品です。
コネクタ用部品は、電子回路や光通信で配線を接続するために使用される部品です。エノモトは、スマートフォンやウェアラブル端末向けの極小化が必要なコネクタを製造し、部品メーカーに販売しています。また、自動車向け部品の販売も増加しています。
経営方針
エノモトは、経営理念として「経営の中心は人であり、健全なものづくりを通じて、豊かな社会の実現に貢献する」を掲げています。この理念に基づき、顧客に信頼される製品の提供と新製品の開発を進め、企業価値の最大化を目指しています。特に、ステークホルダーとの信頼関係を重視し、強固な経営基盤の確立に努めています。
エノモトは、2024年度から2026年度までの中期経営計画を策定し、営業利益率8%以上、ROE9%以上を目標としています。全従業員の力を結集し、経営の質的向上とイノベーションを推進することで、企業価値の最大化を図ります。これにより、持続的な成長を実現することを目指しています。
長期経営ビジョンとして「金型の技術で未来を創る」を掲げ、2030年度までの10年間で最先端技術の開発と発展に寄与することを目指しています。金型加工技術を基盤に、新規技術を組み合わせ、信頼されるビジネスパートナーとしての地位を確立することを目指しています。
エノモトは、電子部品業界の成長要因を活かし、津軽工場の増築による生産能力の強化や製造工程の自動化を推進しています。これにより、金属と樹脂の精密複合加工技術を基軸に新たな顧客を開拓し、売上と収益力の向上を図っています。
エノモトが対処すべき課題として、成長分野への投資、技術の伝承と自動化、スマートファクトリーの推進、財務基盤の強化、人財育成、環境への取り組みが挙げられます。これらの課題に対し、積極的な投資と改革を進め、企業価値の向上を目指しています。
2024年度から2026年度の3年間を2nd STEPと位置付け、2025年度の経営重点テーマとして「品質第一」を掲げています。製品と業務の品質を高めることで、ステークホルダーとの信頼関係を強化し、企業価値の向上を図ります。