- 日本企業
- シスメックス
シスメックスJP:6869
沿革
年月 |
事項 |
1968年2月 |
東亞特殊電機株式会社(現TOA株式会社)が製造する血球計数装置の販売会社として兵庫県神戸市兵庫区下沢通5丁目4番地に東亞医用電子株式会社を設立 |
1972年2月 |
東亞特殊電機株式会社(現TOA株式会社)の医用電子機器開発製造部門の営業を譲受 |
1973年5月 |
兵庫県加古川市に加古川工場を新設し、営業部門、生産部門及び研究開発部門を集結 |
1978年2月 |
ブランドを「Sysmex」(シスメックス)に変更 |
1980年10月 |
ドイツにトーア メディカル エレクトロニクス ドイチュラント ゲーエムベーハー(現シスメックス ヨーロッパ エスイー)を設立 |
1986年4月 |
神戸市西区に神戸工場(現テクノパーク)を新設し、研究開発部門を移転 |
1991年2月 |
兵庫県小野市に小野工場(検体検査試薬生産)を新設し、試薬生産部門を移転 |
1991年5月 |
英国にトーア メディカル エレクトロニクス ユーケー リミテッド(現シスメックス ユーケー リミテッド)を設立 |
1993年3月 |
テクノセンター(現テクノパーク)本館を新設し、研究開発部門、物流部門、情報システム部門及びサービス部門を集結 |
1994年4月 |
4月1日を合併期日として形式上の存続会社である東亞医用電子株式会社(本店:神戸市西区)に吸収合併 |
1995年3月 |
ドイツにおける代理店であるデジタナ社の株式を取得して子会社化し、社名をシスメックス ゲーエムベーハー ドイチュラント(現シスメックス ドイチュラント ゲーエムベーハー)に変更 |
1995年11月 |
大阪証券取引所の市場第二部に株式を上場 |
1996年7月 |
東京証券取引所の市場第二部に株式を上場 |
1997年2月 |
米国にシスメックス インフォシステムズ アメリカ インク(現シスメックス アメリカ インク)を設立 |
1998年2月 |
シンガポールにシスメックス シンガポール ピーティーイー リミテッド(現シスメックス アジア パシフィック ピーティーイー リミテッド)を設立 |
1998年10月 |
社名をシスメックス株式会社に変更 本社を神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5番1号に移転 |
2000年1月 |
中国に希森美康医用電子(上海)有限公司を設立 |
2000年3月 |
東京証券取引所の市場第一部及び大阪証券取引所の市場第一部に指定 神戸市西区(現テクノパーク敷地内)に中央研究所を新設 フランスにシスメックス フランス エスエーアールエル(現シスメックス フランス エスエーエス)を設立 |
2001年8月 |
国際試薬株式会社(2006年4月シスメックス国際試薬株式会社へ社名変更)の株式を取得して子会社化 |
2002年10月 |
株式会社アール・エー・システムズ(現シスメックスRA株式会社)の株式を取得して子会社化 |
年月 |
事項 |
2004年4月 |
株式会社シーエヌエー(現シスメックスCNA株式会社)の第三者割当増資を引き受け子会社化 |
2004年7月 |
神戸市西区に事業用不動産(現ソリューションセンター)を信託により取得 |
2006年2月 |
研究開発環境の拡張・整備のため、テクノセンター(現テクノパーク)に隣接する不動産を取得 |
2011年1月 2013年4月 |
ロシアにシスメックス ルース エスエルシーを設立 韓国代理店を子会社化し、社名をシスメックス コリア カンパニー リミテッドに変更 |
2014年6月 |
個別化医療における遺伝子検査事業の発展のため、凸版印刷株式会社の子会社である株式会社理研ジェネシスに資本参加 兵庫県加古川市に新たな機器生産工場「アイ スクエア」を開設 |
2016年5月 2017年6月 |
株式会社理研ジェネシスの株式を凸版印刷株式会社より追加取得して子会社化 川崎市川崎区に新たな研究開発拠点「スカイフロントリサーチキャンパス」を開設 |
2018年4月 2018年7月 2018年10月 2019年4月 |
エジプトにシスメックス エジプト エルエルシーを設立 米国にお客様向けトレーニング施設を拡張した新たなサポート拠点を開設 株式会社JVCケンウッドと新会社クリエイティブナノシステムズ株式会社を共同設立 ドイツにシスメックス アールアンドディー センター ヨーロッパ ゲーエムベーハーを設立 神戸市西区に新たなバイオ診断薬拠点「テクノパーク イーストサイト」を開設 |
2020年1月 2020年6月 2021年2月 2022年2月 2022年4月 2022年5月 2022年8月 2022年10月 |
米国にシスメックス アールアンドディー センター アメリカズ インクを設立 プライマリケア事業における新たな尿検査ソリューション開発に向けアストレゴ ダイアグノスティックス エービーへ出資 株式会社オプティムと新会社ディピューラメディカルソリューションズ株式会社を共同設立 ポルトガルにシスメックス ポルトガル エスエーを設立 サウジアラビアにシスメックス エルエルシーを設立 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 シスメックス国際試薬株式会社を吸収合併 アストレゴ ダイアグノスティックス エービーの株式を追加取得して子会社化し、社名をシスメックス アストレゴ エービーへ変更 株式会社ピロートの株式を取得して子会社化し、社名をシスメックスピロート株式会社へ変更 JCRファーマ株式会社と新会社アライドセル株式会社を共同設立 |
事業内容
シスメックスは、本社および連結子会社77社、関連会社2社で構成されるグローバル企業で、ヘルスケア事業を主軸に展開しています。この事業は、検体検査に関連する製品及びサービスの提供を中心としています。国内では、シスメックスが製品の開発、製造、販売、サービスを主に担当し、一部は連結子会社が担っています。海外では、米州、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)、中国、アジア・パシフィック地域で、67社が製品の製造、販売などを地域ごとに分担しています。
具体的には、シスメックス アメリカ インクは米州で検体検査機器及び検体検査試薬の販売を、シスメックス ヨーロッパ エスイーはEMEA地域で検体検査機器の販売及び検体検査試薬の製造、販売を行っています。また、希森美康医用電子(上海)有限公司は中国で、シスメックス アジア パシフィック ピーティーイー リミテッドはアジア・パシフィック地域でそれぞれ検体検査機器及び検体検査試薬の販売を手掛けています。
さらに、関連会社である株式会社メディカロイドは、日本において医療用ロボットのマーケティング、開発、設計、製造、販売及びアフターサービスを展開しています。これらの事業活動を通じて、シスメックスは医療分野における検体検査の精度向上と効率化に貢献しています。
経営方針
シスメックスは、ヘルスケア事業を中心に、検体検査に関連する製品及びサービスの提供を行っているグローバル企業です。同社は、2023年4月から新たな中期経営計画を開始し、2026年3月期までの持続的な成長と経営基盤の強化を目指しています。この計画では、製品ラインアップの拡充や販売・サービス体制の強化を通じて、売上高と利益の伸長を見込んでいます。
また、シスメックスは2033年度を最終年度とする長期経営戦略を策定し、「より良いヘルスケアジャーニーを、ともに。」を長期ビジョンとして掲げています。このビジョンの下、医療のデジタル化、医療機能の分散化、予防やセルフメディケーションの重要性の増大など、医療を取り巻く環境の変化に対応し、新たな価値を提供していくことを目指しています。
具体的な成長戦略として、免疫検査分野への注力、ヘマトロジー分野における競争力の再強化、新興市場へのフォーカス、MR(Medical Robot)事業や再生細胞医療事業への挑戦などが挙げられます。これらの取り組みを通じて、シスメックスは医療課題の解決に貢献し、社会にとって不可欠な存在としての成長を目指しています。
さらに、デジタルトランスフォーメーションの実現や環境への配慮、持続可能な経営の推進など、企業体質の強化にも注力しています。これらの戦略的取り組みにより、シスメックスは医療分野におけるイノベーションの創出と、社会的課題の解決に向けて前進しています。