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小野測器 (6858) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
小野測器は、音響・振動・回転などの物理現象を精密に測定する計測機器の専門メーカーです。同社は各種センサーから高度な解析ソフトウェアまで、測定に関わる幅広い製品を手がけています。自動車業界をはじめとする製造業の品質管理や研究開発現場で、製品の性能評価に欠かせない測定技術を提供しています。
同社の主要顧客は自動車メーカーや部品メーカー、機械メーカーなどの製造業が中心となっています。収益構造は計測機器の製品販売と、顧客の特定用途に合わせた特注試験装置の提供、そして継続的なアフターサービスの組み合わせとなっており、安定した収益基盤を築いています。
同社の事業は大きく「計測機器」と「特注試験装置及びサービス」の2つの報告セグメントに分かれます。計測機器セグメントでは、回転・速度計測機器、音響・振動計測機器、トルク計測機器などの標準製品を製造販売しています。特注試験装置及びサービスセグメントでは、顧客の特定ニーズに応じたオーダーメイドの試験装置開発や、音響・振動に関する専門的なコンサルティング、クラウドサービスを展開しています。
経営方針
小野測器は「100年企業」への成長を目標に掲げ、2027年度までの3年間で売上高145億円、営業利益10億円の達成を目指しています。同社は現在の中期経営計画「Challenge Stage Ⅳ」において「はかるを極め、わかるに挑み、世界につなげる」を基本方針として、測定技術を核とした事業拡大を推進しています。海外売上高比率も現在の16.2%から24.1%まで引き上げる計画で、グローバル市場での存在感向上を図っています。
重点投資分野として同社は「デジタル開発への対応」を最優先課題に位置づけています。愛知県豊田市に新設する「中部リンケージコモンズ」(2027年9月稼働予定)は、旧本社ビル売却資金を活用した戦略的投資の象徴となっています。この新拠点では次世代モビリティ技術の研究開発を加速させ、同社の強みであるデジタル計測技術とエンジニアリング力を統合した新たな価値創造を目指しています。3年間で開発投資35~40億円、設備投資40億円という大規模な投資計画により、「はかる力」の技術的優位性を一層強化する戦略です。
新市場開拓では海外展開の強化が重要な柱となっています。同社は新たな代理店契約の締結を通じた販売ルート拡大や、製品認知度向上施策を積極的に推進し、海外拡販体制の整備を進めています。また、構造改革の一環としてDXの推進にも注力しており、AIを活用した情報共有ツールやデータ分析プラットフォームの導入により生産性向上を図っています。これらの取り組みを通じて、「モノ→コト→モノの循環による顧客価値の創出」という長期戦略を実現し、製品機能にサービス価値を付加する新しいビジネスモデルへの転換を目指しています。
技術革新への取り組みでは、オープンイノベーションを活用した成長戦略の早期実現に力を入れています。同社は創業の精神である「誰もやらないから、挑戦する価値がある」を受け継ぎながら、自動車業界の「100年に一度の変革期」に対応した新技術の開発を推進しています。特に、高度な制御技術を実装した自動車用試験装置の開発や、デジタル技術を活用した計測・解析・制御ツールの高度化に注力し、顧客の課題を共に解決するパートナー型のビジネスモデル確立を図っています。