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アドバンテストJP:6857
事業内容
アドバンテストは、主に半導体・部品テストシステム製品群とメカトロニクス関連製品群の製造・販売を行っています。また、これらに関連する研究開発や保守・サービスも手がけています。
半導体・部品テストシステム事業部門では、半導体や電子部品産業向けにテストシステム製品を提供しています。具体的には、SoC半導体デバイス向けのSoCテスト・システムや、メモリ半導体デバイス向けのメモリ・テスト・システムを展開しています。
この事業部門の生産はアドバンテストと外部委託企業が担当し、販売は国内および一部海外(韓国、中国等)をアドバンテストが、その他の海外はAdvantest America, Inc.やAdvantest Europe GmbHなどが担当しています。
メカトロニクス関連事業部門では、半導体デバイスをハンドリングするテスト・ハンドラやデバイス・インタフェース、ナノテクノロジー関連製品を提供しています。生産と販売は半導体・部品テストシステム事業部門と同様の体制で行われています。
サービス他部門では、総合的な顧客ソリューションの提供や、システムレベルテストのソリューション、サポート・サービス、消耗品販売、中古販売、装置リース事業などを展開しています。これにより、顧客の多様なニーズに応えています。
経営方針
アドバンテストは、成長戦略として「The Advantest Way」を掲げ、最先端技術の開発を通じて社会の発展に貢献することを目指しています。この理念に基づき、同社は半導体バリューチェーンで最も信頼されるテスト・ソリューション・カンパニーを目指しています。これにより、顧客や社会への提供価値を最大化し、ステークホルダーからの信頼を得ることを重視しています。
同社の中長期経営方針「グランドデザイン」は、2018年に策定され、2024年に改定されました。この方針のもと、アドバンテストは市場シェアの向上、業容拡大、収益性改善を実現してきました。今後もこの方針に基づき、ステークホルダーへの提供価値の拡大と経営基盤の強化に努める計画です。
アドバンテストの第3期中期経営計画(MTP3、2024~2026年度)では、以下の4つの戦略を掲げています。1つ目は、コア市場の成長率を上回る成長を実現することです。半導体の生産量増加や高性能化に対応し、テスト・ソリューションの性能向上を図ります。2つ目は、近縁市場や新規事業領域への展開です。システムレベルテストやテスト周辺機器への事業展開を進め、顧客への提供価値を拡大します。
3つ目の戦略は、オペレーショナル・エクセレンスの推進です。技術やノウハウを活用し、効率性と効果性を高めることで、半導体業界のテスト課題を解決します。4つ目は、サステナビリティの取り組み強化です。気候変動や人権問題に対する積極的なアクションを通じて、企業価値向上基盤を強化します。
アドバンテストは、これらの戦略を通じて収益拡大、収益性改善、資本効率向上を図り、企業価値の向上を目指しています。MTP3の初年度である2024年度には、すべての経営指標で目標を超過し、成長を続けています。