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三櫻工業JP:6584
事業内容
三櫻工業は、自動車部品や電器部品の製造・販売を主な事業としています。具体的には、スチールチューブを用いた応用加工製品を提供しています。また、これらの製品を製造するための設備も手がけています。三櫻工業は、国内外に多くの子会社や関連会社を持ち、グローバルに事業を展開しています。
日本国内では、三櫻工業自身が自動車部品の製造・販売を行っています。また、フルトンプロダクツ工業などの関係会社が製造した部品を三櫻工業に納入しています。さらに、ソフトウェアの開発や保守・運用は、株式会社サンオーコミュニケーションズに委託しています。
北南米地域では、サンオー アメリカ インコーポレーテッドなどの関係会社が自動車部品を製造し、現地で販売しています。これにより、北南米市場における需要に対応しています。
欧州では、英国のサンオー UK マニュファクチュアリング リミテッドやドイツのガイガー オートモーティブ GmbHなどが自動車部品を製造し、現地で販売しています。これにより、欧州市場でのプレゼンスを強化しています。
中国では、広州三櫻制管有限公司などが自動車部品を製造し、現地で販売しています。また、上海三櫻機械製造有限公司は、製造設備を各関係会社に提供しています。これにより、中国市場での競争力を高めています。
アジア地域では、タイのエイブル サンオー インダストリーズ(1996)CO.,LTD.などが自動車部品を製造し、現地で販売しています。インドでは、サンオー インディア プライベート リミテッドが自動車部品に加えて電器部品も製造し、販売しています。これにより、アジア市場での多様なニーズに応えています。
経営方針
三櫻工業は、2024年5月に新たな中期経営方針を発表しました。同社は、バッテリーEV車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車の市場において、サーマル・ソリューション製品への投資を強化し、シェア拡大を目指しています。これにより、特定のパワートレインに依存しない多様な市場戦略を展開しています。
同社は、自動車部品事業において「サンオー・ラストマン・スタンディング戦略」を掲げ、内燃機関車向け製品の供給を継続しています。競合が撤退する中、地域独占を活かし市場占有率を高め、価格決定権を強化しています。また、グローバルな生産体制の現地化と生産性向上を進め、特にアジアや北南米での能力増強に注力しています。
新事業としては、データセンター向け冷却装置事業を展開しています。スーパーコンピューター「富岳」での実績を基に、データセンター用冷却商材の開発を進め、NTTデータなどと協力し次世代冷却技術の検証を行っています。また、展示会への出展を通じて市場開拓を進めています。
さらに、生産ソリューション事業では、自社の加工設備を外販し、製造業の効率化に貢献することを目指しています。冷蔵庫向けワイヤーコンデンサー事業では、インド市場での需要を見込み、バリューチェーンの強化を図っています。これらの新事業を通じて、三櫻工業は多角的な成長を目指しています。