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フルテック (6546) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
フルテックは、自動ドア開閉装置の販売・設計・施工・保守サービスを主力事業とする企業です。同社は北海道、東北、関東地区を中心に事業を展開し、自動ドアに関する一連のサービスを社内一貫体制で提供しています。また、ステンレス建具の製造や建築金物の製作・販売も手がけ、自動ドアと建具を組み合わせた総合的な入口ソリューションを提供しています。
同社の主要顧客は施主、設計会社、ゼネコンなど建築関連業界の幅広い企業や団体です。収益構造は、新設物件向けの自動ドア販売・施工に加え、既設自動ドアの定期点検保守契約によるサービス収入が重要な柱となっています。同社は38カ所の拠点網を配置し、24時間365日のアフターサービス体制を整えることで、顧客との長期的な関係を構築しています。
同社の事業は自動ドア関連事業、建具関連事業、その他事業の3つに分かれています。自動ドア関連事業では営業から保守まで一貫したサービス提供に加え、AI搭載の「eメディアドア」や防火性能を備えた「FTF-CAS」など独自商品の開発も積極的に行っています。建具関連事業では子会社のアートテックス株式会社がステンレスサッシの製造を担当し、その他事業では喫煙所システムやセキュリティ関連商品の販売も展開しています。
経営方針
フルテックは2024年11月に策定した「Vision 2030」において、2030年までに「下請け型企業から技術開発型販社への転換」を目指す野心的な成長戦略を打ち出しています。同社は売上高200億円、経常利益20億円、自己資本利益率10%以上という明確な数値目標を掲げており、これは現在の売上高135億円、経常利益5.2億円からの大幅な成長を意味しています。2025年から2027年の中期3ヶ年計画では、売上高162億円、経常利益11億円を中間目標として設定し、段階的な成長路線を描いています。
重点投資分野では、新商品・新サービスの開発に最も力を注いでいます。同社は顧客ニーズの多様化に対応するため、バリアフリー、省エネ、非接触といった機能を備えた自動ドア商品の開発を強化しており、商品開発力の向上を競争優位の源泉と位置づけています。また、販売から設計、施工、アフターサービスまでを正社員による社内一貫体制で提供する独自のビジネスモデルを差別化戦略の柱としており、この体制を支える人材の確保と育成に積極的に投資しています。
新市場開拓では、現在の北海道、東北、関東中心の事業エリアから中部・西日本への進出による全国展開を計画しています。同社は積極的な買収戦略も推進しており、事業領域の拡大と地理的な拡張の両面でスケールメリットを追求する方針です。収益構造改革の面では、ストック市場であるリニューアル事業とメンテナンス事業の強化に注力し、特にエントランス周りのリノベーション事業への本格参入によるトータルリニューアルの推進で収益基盤の安定化を図っています。
技術革新への取り組みでは、独自のメンテナンスサービス「Fi-R」の拡大や、未保守契約先の獲得による保守契約台数の増強を通じて、継続的な収益を確保する仕組みづくりに力を入れています。同社は24時間365日のアフターサービス体制を強みとしており、この技術サービス基盤をさらに強化することで、単なる製品販売から長期的な顧客関係に基づく安定収益モデルへの転換を加速させています。これらの取り組みにより、従来の下請け的なビジネスから脱却し、技術とサービスで差別化された付加価値の高い事業への変革を目指しています。