湖北工業JP:6524

時価総額
¥850.5億
PER
44.7倍
リード端子事業ではアルミ電解コンデンサの主要構成部品であるリード端子の製造・販売を、光部品・デバイス事業では光ファイバ通信網用の光部品や光デバイスの製造・販売を手がけています。

沿革

1959-08滋賀県伊香郡高月町(現 滋賀県長浜市高月町)の高月町旧庁舎にてアルミ電解コンデンサの部品であるリード端子の製造を目的として資本金50万円で湖北工業株式会社を設立
1961-05滋賀県伊香郡高月町に本社工場を新設、移転
1974-08リード端子専用の製造工場を本社工場に増設
1987-12シンガポールに製造子会社KOHOKU ELECTRONICS (S) PTE.LTD.(現 販売会社)を設立
1991-07本社管理事務・研究開発棟が完成
1994-09マレーシアに製造子会社KOHOKU ELECTRONICS (M) SDN.BHD.を設立
1997-11ISO9001認証取得
1998-05本社工場を増築
2000-09光部品・デバイス事業を開始
2000-12中国(東莞)に委託加工会社東莞瑚北電子廠を設立
2002-06中国(蘇州)に製造子会社蘇州瑚北光電子有限公司を設立
2005-08ISO14001認証取得
2012-10東莞瑚北電子廠を子会社化し、東莞瑚北電子有限公司を設立
2015-02FDK株式会社より光デバイス事業を譲り受けるとともにFDK LANKA (PVT) LTD.を子会社化し、KOHOKU LANKA (PVT) LTD.へ商号変更
2015-11ISO/TS16949(現 IATF16949)認証取得
2021-12東京証券取引所市場第二部に株式を上場
2022-04東京証券取引所市場区分再編により「東証スタンダード」に移行
2023-07中国(蘇州)の製造子会社蘇州瑚北光電子有限公司を新工場に移転
高純度石英ガラス事業として、紫外線用非球面レンズの量産を開始

事業内容

湖北工業は、リード端子事業と光部品・デバイス事業の2つの主要セグメントを持つ企業です。リード端子事業では、アルミ電解コンデンサの主要構成部品であるリード端子の製造・販売を行っており、自社技術に基づく量産技術や競争優位性を持つ製品を提供しています。このセグメントは、自動車や通信基地局、産業機器、家電製品など幅広い用途に使用される製品を生産し、主に日系のアルミ電解コンデンサメーカーへ供給しています。

光部品・デバイス事業では、光ファイバ通信に不可欠な光部品や光デバイスの製造・販売を行っています。特に、高信頼性が要求される光アイソレータが中核製品であり、長年にわたる精密形状の石英ガラス製造技術や磁気光学材料の製造技術を活かした製品を提供しています。これらの製品は、海底ケーブル向けに特化しており、波長分割多重や空間分割多重のプラットフォーム開発にも関わっています。

湖北工業は、国内外の顧客に対して高品質な製品を提供し、特にリード端子事業では年間500億個以上の生産能力を誇ります。また、光部品・デバイス事業では、移動体通信やデータセンタの大規模化に伴う情報通信量の増加に対応するため、国内とスリランカの拠点間での垂直分業による一貫生産体制を強化しています。これにより、湖北工業は、技術革新と品質向上を通じて、競合他社との差別化を図り、長期的な顧客関係を構築しています。

経営方針

湖北工業は、グローバル市場におけるニッチトップを目指す成長戦略を推進しています。同社は、リード端子事業と光部品・デバイス事業を2つの主軸とし、高いシェアと確固たる地位の確立を目指しています。特に、リード端子事業では、自動車産業や産業機器向けの高付加価値製品の開発に注力し、光部品・デバイス事業では、海底ケーブル市場やデータセンタ市場向けの製品ラインアップの強化を図っています。

中期経営計画では、基盤事業の収益力強化、成長事業のシェア拡大と新製品開発、次世代事業の育成、新製品リリースの加速、経営管理体制の強化を重点領域として掲げています。これらの施策を通じて、企業価値の最大化を目指しています。

事業戦略としては、リード端子事業では車載向けや産業機器向けの高付加価値製品の開発、光部品・デバイス事業では海底ケーブル市場やデータセンタ市場向けの製品強化に注力しています。また、生産技術の革新や製品の安定供給、優秀な人材の確保と育成、ガバナンス体制の強化にも取り組んでいます。

湖北工業は、技術革新と品質向上を通じて競合他社との差別化を図り、長期的な顧客関係の構築を目指しています。同社の戦略は、顧客のニーズに応える高品質な製品の提供により、持続可能な成長を実現することに焦点を当てています。