オキサイドJP:6521

時価総額
¥185.8億
PER
光学関連製品の開発・製造・販売を行う企業で、単結晶、光部品、レーザ光源、光計測装置などを提供し、医療、半導体製造、情報家電等の分野に貢献しています。

沿革

2000-10山梨県北巨摩郡小淵沢町(現 山梨県北杜市小淵沢町)に創業者の研究成果を世の中に還元することを目的として株式会社オキサイドを設立
2001-05Super LN/LT新製品開発に成功 国際展示会で販売開始
2003-09東芝セラミックス株式会社(現 クアーズテック株式会社)と資本・業務提携
2005-06本社及び第1工場を山梨県北杜市武川町(現所在地)に移転
2005-12三菱電線工業株式会社より光デバイス事業買収
2006-06株式会社ニコンと資本・業務提携
2006-08米国KLA-Tencor Corporation(現 KLA Corporation)と資本・業務提携
2007-10エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社と資本・業務提携
2008-03山梨県北杜市に第2工場竣工
2008-10第1・2工場が、ISO9001認証取得
2008-12レーザーテック株式会社と資本提携
2010-09株式会社マグネスケールよりレーザ事業買収
2010-10神奈川県横浜市港北区に横浜事業所を設置
2012-04久保田研究所を設立
2013-02266nmCWレーザ、ニューラインナップ発売開始
2013-04光学的ノイズ(スペックルノイズ)測定器であるDr.SPECKLE、ニューラインナップ発売開始
2015-03日立化成株式会社(現 株式会社レゾナック)よりシンチレータ単結晶事業買収、
山梨県北杜市に第3工場取得
2016-06横浜事業所を神奈川県横浜市保土ヶ谷区(現所在地)に移転
国際電気標準会議より、スペックル測定方法の国際標準取得
(発行No.IEC 62906-5-2:2016 Laser display devices -Part 5-2)
2016-08株式会社日立ハイテクノロジーズ(現 株式会社日立ハイテク)と資本・業務提携
2018-08米国Lumeras LLCから真空紫外レーザ事業買収
2019-06デンマークNKT Photonics A/Sとフェムト秒レーザの開発・製造で業務提携
2020-02LASEA S.A.とレーザ微細加工機の販売で業務提携
2020-04久保田研究所をレーザ事業部に統合
2021-04東京証券取引所マザーズに株式を上場
2021-10株式会社UJ-CrystalとSiC単結晶の量産化に向けた研究開発で資本業務提携
2022-03山梨県北杜市に第6工場取得
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、同取引所グロース市場に移行
2022-05LQUOM株式会社と長距離量子通信機器の実用化に向けた研究開発で資本業務提携
2022-06株式会社日立ハイテクとの資本提携は解消(業務提携は継続)
2023-03Raicol Crystals Ltd.(イスラエル)を子会社化
山梨県北杜市に第4工場(第1期工事)と第5工場竣工

事業内容

オキサイドは、21世紀の「光の時代」において、光技術の可能性を追求し、その成果を社会に還元することをミッションとして掲げる企業です。同社は、単結晶、光部品(光デバイス)、レーザ光源、光計測装置などの光学関連製品の開発、製造、販売を行っており、その製品は医療、半導体製造、情報家電など多岐にわたる分野で使用されています。

同社は、光計測・新領域事業、半導体事業、ヘルスケア事業の3つの事業セグメントに分かれており、それぞれ特定の市場ニーズに応える製品とサービスを提供しています。光計測・新領域事業では、単結晶技術や光学技術を活用した新製品の開発に注力し、半導体事業では、半導体ウエハの検査装置メーカー向けに単結晶やレーザの開発・製造・販売を行っています。ヘルスケア事業では、がん診断用のPET検査装置に使用されるシンチレータ単結晶の開発、製造、販売を手掛けており、同社のシンチレータ単結晶は、全身用TOF-PET検査装置において世界市場の約20%のシェアを獲得しています。

オキサイドは、光学分野での先端技術を継続的に蓄積し、その独創性及び競争優位性の確立を目指しています。また、工学・理学系の高度な学位を持つ技術者が多く在籍し、研究開発型の事業会社として成長を続けています。同社は、光学技術の応用範囲及び新たな用途の拡張を目指し、将来のビジネスチャンスの創出に努めています。

経営方針

オキサイドは、光技術の革新を追求し、その成果を社会に還元することを目指す企業です。同社は、光産業の発展に伴い、グローバルニッチ分野での製品化・事業化に成功しています。経営理念に基づき、オープンイノベーションパートナーとして技術シーズと市場ニーズのマッチング、新たな付加価値の創造を目指しています。また、ベンチャー精神を持ち、世界でもユニークな光学技術で世界のイノベーション拡大に貢献することを目標にしています。

経営戦略として、オキサイドは光学分野の次世代製品開発、レーザ加工、レーザセンシングなどの新領域への取り組み、さらにはコア技術である単結晶の高品質化開発を推進しています。これらの取り組みは、カーボンニュートラル実現への貢献を含む世界規模のテーマに対応しています。中長期的な経営の指針としては、「光学技術の蓄積」、「技術者集団の形成」、「新たな市場需要の発掘」、「事業譲受のノウハウ集積」を図り、高付加価値製品の開発と高い市場シェアの獲得を通じて、収益性の向上と企業価値の増大を目指しています。

持続的な成長に向けて、オキサイドは売上高成長率と営業利益率を重要な経営指標としています。創業以来、約5年ごとに売上を約2倍に増加させてきた実績を基に、今後も同様の成長率を維持することを目標としています。これらの戦略は、光学技術の応用範囲の拡大と新たな用途への開発、製品化を加速させることで、将来のビジネスチャンスの創出に繋がるとオキサイドは見ています。