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オリジンJP:6513
事業内容
オリジンは、電源機器、システム機器、合成樹脂塗料、精密機構部品、パワー半導体の製造販売を行う企業グループです。これらの事業は、エレクトロニクス、メカトロニクス、ケミトロニクス、コンポーネント、その他の5つのセグメントに分かれています。
エレクトロニクス事業では、オリジンは電源機器の製造・販売を行っています。埼玉オリジンや北富士オリジンに製造を委託し、オリジン・コリアが製造・販売を担っています。埼玉オリジンの製品は、ほぼ全てオリジンが仕入れて販売しています。
メカトロニクス事業では、オリジンがシステム機器を製造し、直接販売しています。このセグメントは、オリジンが全ての製造工程を担っているのが特徴です。
ケミトロニクス事業では、合成樹脂塗料の製造・販売を行っています。東邦化研工業や上海欧利生東邦塗料などの子会社が製造を担当し、萬座塗料に販売を委託しています。多くの子会社がこの事業に関与しています。
コンポーネント事業では、精密機構部品の製造・販売を行っています。オリジンと欧利晶精密机械(上海)が製造を担当し、北海道オリジンなどに製造を委託しています。歐利生(香港)に販売を委託しています。
その他の事業では、パワー半導体の製造・販売を行っています。北海道オリジンに製造を委託し、オリジンがほぼ全てを仕入れて販売しています。これにより、効率的な供給体制を構築しています。
全セグメントにおいて、オリジン商事などの子会社に製品の販売を委託しています。これにより、各事業の製品が広く市場に流通する体制を整えています。
経営方針
オリジンは、独自技術を進化させることで、エレクトロニクス、メカトロニクス、ケミトロニクス、コンポーネントの各分野での成長を目指しています。特に、技術開発を通じて顧客の価値創造に貢献し、豊かな社会の実現を目指しています。また、企業としての信頼性と透明性を高めるため、コーポレート・ガバナンスの基本方針を定めています。
オリジンは、2022年4月から5ヵ年の中期経営計画「Change & Growth 2026」を推進しています。この計画では、急激に変化する事業環境に対応し、新市場開拓や新規事業創出を通じて事業構造の転換を図ることを目指しています。さらに、人事制度や企業カルチャーの変革を通じて、新たな成長エンジンを創出し、企業価値の向上を図ります。
オリジンの中期経営計画のビジョンは「ニッチ・トップ」を目指すことです。これは、小さくても成長が期待できる市場で技術の優位性を活かし、圧倒的な市場シェアを獲得することを意味します。市場ニーズを先取りし、各事業分野のコア・テクノロジーを進化させることで、顧客にとっての戦略的パートナーとなることを目指しています。
「Change & Growth 2026」では、事業面と体制面での6つの変革を掲げています。これには、新市場開拓や新規事業創出、オープン・イノベーションの加速、カーボンニュートラル技術の強化、営業体制の整備、人事制度改革、DX推進によるコスト構造改革、情報開示の充実などが含まれます。これらの取り組みを通じて、持続的な成長を実現します。
オリジンは、2026年度までに連結営業利益25億円以上、連結ROE7%以上を目指しています。新製品開発や既存製品の横展開、コスト削減、管理部門の効率化などを通じて、企業価値の向上を図ります。これにより、持続可能な成長を実現し、ステークホルダーの期待に応えます。