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三菱電機JP:6503
事業内容
三菱電機は、インフラ、インダストリー・モビリティ、ライフ、ビジネス・プラットフォーム、セミコンダクター・デバイス、その他の6つの事業セグメントを持っています。これらのセグメントを通じて、多様な製品とサービスを提供しています。
インフラセグメントでは、電力システムや交通システム、ビルシステムなどのインフラ関連の製品とサービスを提供しています。これにより、社会基盤の整備と効率化を支援しています。
インダストリー・モビリティセグメントでは、産業用機器や自動車関連の製品を手がけています。これには、工場の自動化を支えるFA機器や、車載用の電子機器が含まれます。
ライフセグメントでは、家庭用電化製品や空調機器を提供しています。エアコンや冷蔵庫、テレビなど、日常生活を豊かにする製品が揃っています。
ビジネス・プラットフォームセグメントでは、情報通信技術を活用したソリューションを提供しています。これには、ITインフラの構築やクラウドサービスが含まれます。
セミコンダクター・デバイスセグメントでは、半導体や電子デバイスを製造しています。これらは、さまざまな電子機器の中核を担う重要な部品です。
その他のセグメントでは、上記に含まれない多様な事業を展開しています。これにより、三菱電機は幅広いニーズに応えることができる体制を整えています。
経営方針
三菱電機は、持続可能な社会の実現を目指し、技術革新と創造力を駆使して企業価値の向上を図っています。成長性、収益性、健全性のバランスを重視し、社会課題の解決を経営の中心に据えています。これにより、ステークホルダーへの責任を果たしつつ、企業の持続的な成長を追求しています。
同社は、ROICを活用した経営体質の強化を進めています。資産効率とキャッシュ創出力を重視し、重点成長事業への投資を加速する一方、収益性の低い事業からの撤退も検討しています。また、グローバルなエンジニアリングチェーンとサプライチェーンの最適化を図り、経営環境の変化に柔軟に対応する体制を整えています。
三菱電機は、デジタル基盤「Serendie」を活用し、循環型デジタル・エンジニアリング企業への変革を進めています。顧客との共創を通じて新たなデジタルサービスを創出し、社会課題の解決に貢献することを目指しています。2025年には新会社「三菱電機デジタルイノベーション株式会社」を設立し、DX・IT戦略を強化しています。
サステナビリティ経営の推進においては、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーなど5つの課題領域に注力しています。2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標を掲げ、持続可能な社会の実現に向けた事業を展開しています。また、多様な人材が活躍できる職場環境の整備にも取り組んでいます。
リスクマネジメントの高度化と倫理・遵法の徹底も重要な戦略です。リスクマネジメント・コンプライアンス委員会を設置し、経済安全保障や技術革新に伴う新たなリスクへの対応を強化しています。品質や労務、サイバーセキュリティの問題に対する再発防止策も進めています。
中期経営計画では、2025年度に売上高5.4兆円、営業利益率8.0%を目指しています。各セグメントでの事業戦略を明確にし、インフラ、インダストリー・モビリティ、ライフ、デジタルイノベーション、セミコンダクター・デバイスの各分野での成長を図っています。これにより、企業価値のさらなる向上を目指しています。