NITTANJP:6493

時価総額
¥190.4億
PER
12.7倍
乗用車や二輪車向けの小型エンジンバルブ、船舶用エンジンバルブ、精密鍛造歯車、オートマチックトランスミッション用部品の製造販売。

事業内容

NITTANは、16の子会社と6つの関連会社から成る企業グループで、主にエンジンバルブや精密鍛造歯車、オートマチックトランスミッション用部品の製造販売を行っています。これらの製品は、乗用車、二輪車、トラック、バス、汎用製品、船舶用エンジンなどに使用されています。

NITTANの事業セグメントは以下の通りです。まず、小型エンジンバルブの製造販売を行っており、台湾、インドネシア、タイ、中国、インド、米国、ポーランド、ベトナムに拠点を持ち、各国で製造販売を展開しています。これにより、グローバルな市場での競争力を高めています。

次に、舶用部品セグメントでは、船舶用エンジンバルブを製造販売しています。韓国のKN-Tech Co., Ltd.もこの分野で活動しており、NITTANの製品は世界中の船舶に供給されています。

また、NITTANは自動車やトラック、農業機械、建設機械、産業機械向けの精密鍛造歯車を製造販売しています。このセグメントは、機械の効率性と耐久性を向上させるための重要な役割を果たしています。

その他の事業として、NITTANはオートマチックトランスミッション用部品、バルブリフター、工作機械、自動車用電磁式連続カム位相可変機構を製造販売しています。これらの製品は、自動車産業の技術革新を支える重要な要素です。

さらに、NITTANはグローバル展開のマネジメントを行うニッタン・グローバル・テック株式会社や、売店業務を行う株式会社秦和、機械加工業や不動産賃貸業を行う株式会社NITTAN恵那金属など、多様な事業を展開しています。これにより、NITTANは多角的なビジネスモデルを構築しています。

経営方針

NITTANは、2030年までに売上高1,000億円以上、営業利益額100億円以上、売上高営業利益率10%以上を目指す「NITTAN Challenge 10(NC10)」を掲げています。このビジョンの達成に向け、ICE領域での既存技術を活かした燃費向上製品の開発や、EV領域での新たな商品化に挑戦しています。

NITTANの中期経営計画は、「基盤強化」、「永続的発展」、「企業風土改革」の3つを柱としています。基盤強化では、事業の収益性と将来性を伸ばすため、事業環境の変化に対応した再編や成長戦略を進めています。また、NPM改善活動を通じて収益力を強化し、安全と品質を重視しています。

永続的発展においては、NC10の達成を目指し、既存事業の付加価値を高めるとともに、新規事業の開発を進めています。特に、CSR活動やNCN活動を通じて企業の社会的価値を高め、持続可能な成長を追求しています。

企業風土改革では、従業員の成長を企業の成長と捉え、教育に力を入れています。業務効率の改善やDX化を進め、コンプライアンス意識を高めることで、健全な企業体質を築くことを目指しています。これにより、NITTANは持続的な収益拡大を図っています。