油研工業JP:6393

時価総額
¥135.3億
PER
13.3倍
油圧ポンプや制御弁を扱う油圧製品、産業機械油圧システムを提供するシステム製品、自動圧縮機を製造する環境機械事業。

事業内容

油研工業は、油圧製品、システム製品、環境機械の製造・販売を主な事業として展開しています。同社グループは、連結子会社11社、非連結子会社5社、関連会社5社を含む計22社で構成されています。

油圧製品事業部門では、油圧ポンプ・モータ、圧力制御弁、流量制御弁、方向制御弁、各種油圧制御機器の製造・販売を行っています。主要な拠点は日本、アジア、ヨーロッパにあり、株式会社北陸油研や台湾油研股份有限公司などが含まれます。

システム製品事業部門では、産業機械油圧システム、標準油圧ユニット、油圧シリンダの製造・販売と保守・サービスを提供しています。日本では株式会社ユケンサービス、アジアでは台湾油研股份有限公司などが主要な拠点です。

環境機械事業部門では、自動切屑圧縮機、自動PETボトル減容機、自動マルチコンパクタの製造・販売を行っています。日本とアジアに拠点を持ち、ユケン・インディア LTD.が主要な会社の一つです。

その他の事業として、油圧製品等の部品となる鋳物の製造・販売を行っています。アジアにおいては、GROTEK ENTERPRISES PRIVATE LIMITEDが主要な会社です。

経営方針

油研工業は、油圧機器を中心にシステム製品や環境機械の開発・生産・販売を積極的に推進しています。同社は、独自技術を基盤に海外展開を進め、特にアジア市場で「YUKEN」ブランドの浸透を図っています。これにより、日本やアジア、さらには世界市場での高収益体質を目指しています。

同社は、競争が激化する油圧市場において、顧客ニーズに応じた提案型営業を強化しています。中期経営計画Step1(2022年4月~2025年3月)では、製品供給力の強化とコスト削減を通じて収益力の向上を図っています。また、海外のニッチ市場へのハイエンド製品の拡販や生産体制の最適化を進めています。

技術面では、電気制御とデジタル技術の融合を進め、省エネ製品の開発に注力しています。特に日本の工場では、精密でエネルギー効率の高いソリューションを提供し、人材投資を強化しています。成長著しいインド市場では、製品群の拡大と新分野への挑戦を進めています。

社会的責任として、油研工業はESG経営を実践し、脱炭素社会への対応を強化しています。環境投資の増加や社員が働きやすい環境の構築にも注力しています。これにより、事業を通じた社会的課題の解決を目指しています。

中期経営計画Step2(2025年4月~2028年3月)では、成長戦略を実践し、2028年3月期には連結売上高370億円、営業利益30億円、ROE8.0%以上を目標としています。これにより、持続可能な成長を実現し、企業価値の向上を図ります。