ヤマダコーポレーションJP:6392

時価総額
¥156億
PER
10.4倍
オートモティブ機器、インダストリアル機器、その他の3部門で、潤滑給油機器やエアポンプ、サービス部品の販売・修理を手がける。

事業内容

ヤマダコーポレーションは、オートモティブ機器、インダストリアル機器、その他の3つの事業セグメントを展開しています。これらの事業は、国内外での製造・販売を通じて、多様な製品を提供しています。具体的には、日本、米国、オランダ、中国、タイの5つの地域を報告セグメントとしており、それぞれの地域で現地法人が活動しています。

オートモティブ機器部門では、ハンドポンプやバケットポンプ、ルブリケーターなどの潤滑給油機器を提供しています。また、タイヤサービス機器や排気ガス排出システム、フロンガス関連機器などの環境整備機器も取り扱っています。これらの製品は、車両整備工場やガソリンスタンドなどで使用されています。

インダストリアル機器部門では、オイルやグリース、塗料、接着剤、インキ、化学薬品などの流体を圧送するためのエアポンプやダイアフラムポンプを提供しています。これらの製品は、各種産業分野で使用され、ヤマダアメリカ、ヤマダヨーロッパ、ヤマダ上海、ヤマダタイランドなどの海外法人が販売を担当しています。

その他の部門では、サービス部品の販売や修理を行っています。ヤマダプロダクツサービスがこの分野を担当し、顧客に対して迅速なサポートを提供しています。これにより、ヤマダコーポレーションは、顧客の多様なニーズに応える体制を整えています。

経営方針

ヤマダコーポレーションは、2024年度から「For the Next Century with YAMADA PRIDE」というグループビジョンを掲げ、次の100年に向けた持続的成長を目指しています。このビジョンのもと、三ヶ年ごとの中期経営計画を三段階で進め、事業の持続的成長を実現するための課題に取り組んでいます。

同社は、堅実で公正な企業活動を通じて顧客、社員、株主、社会に貢献することを企業理念としています。特に、オートモティブ産業の基盤を支えるとともに、ポンプ事業を成長エンジンと位置付け、グローバルカンパニーとしての地位を強化することを目指しています。

ヤマダコーポレーションは、持続的な成長と価値向上のために、営業利益率の適切なマネジメントを重視しています。また、株主資本利益率(ROE)の維持・向上を図り、安定した株主還元を継続することを重要視しています。さらに、人材育成を促進し、製造業の命題である原価低減や生産性向上にも取り組んでいます。

国内のオートモティブ部門では、EV化などの市場変化に対応しつつ、底堅いニーズを見込んでいます。海外市場では、地政学的リスクを考慮しつつ、ダイアフラムポンプの多様なニーズに応えることで、グローバル展開を進めています。地域ごとの情勢に応じた戦略と組織力の向上が鍵となります。

中長期的な経営戦略として、ポンプ事業を成長領域とし、世界各地での供給体制を強化します。オートモティブ事業は継続領域とし、進化するモビリティに対応した商品やサービスを提供します。また、「変化」「お客様志向」「共創」の価値観に基づく人材ビジョンを実現し、社員と会社の成長を支えます。

中期経営計画のPhaseⅠでは、ポンプ事業の拡大やオートモティブ事業戦略の再構築を進めます。また、相模原工場の生産体制を強化し、デジタル化を推進します。新型ポンプの市場投入や物流の再構築、ESG経営の推進なども重点課題として取り組んでいます。