木村化工機JP:6378

時価総額
¥248.2億
PER
13.1倍
木村化工機株式会社は、蒸発装置や核燃料輸送容器などの設計・製作を行うエンジニアリング、化工機、エネルギー・環境事業を展開。

事業内容

木村化工機は、エンジニアリング事業、化工機事業、エネルギー・環境事業の3つの事業セグメントを展開しています。これらの事業は多岐にわたる製品とサービスを提供しており、それぞれのセグメントで異なる専門性を持っています。

エンジニアリング事業では、蒸発装置や蒸留装置、晶析装置、洗浄装置、攪拌機、圧力容器タンクなどの設計、製作、加工、販売を行っています。また、ステンレスや鉄、樹脂の配管工事の設計や施工も手がけています。これらの製品の設置や付帯工事も担当しています。

化工機事業では、プラント設備や機器類の関連工事を請け負っています。具体的には、製作、既設撤去、据付、配管、塗装、保温、試運転調整などの管理や施工を行っています。また、メンテナンス工事の管理も行い、プラントの安定稼働を支えています。

エネルギー・環境事業では、核燃料輸送容器や格納装置、核燃料濃縮関連機器、放射性廃棄物処理装置、放射線遮蔽設備、実験設備などの設計、製作、加工、販売を行っています。これらの製品の設置や付帯工事も担当し、エネルギーと環境分野での安全性と効率性を追求しています。

木村化工機の連結子会社であるフォレコ株式会社は、エネルギー・環境事業に関連する製品の製造と工事を行い、販売しています。これにより、同社の事業展開を支えています。

経営方針

木村化工機は、2025年度から2027年度までの第14次中期経営計画において、「地球と未来を考える。一丸となって目指そう3・3・4!」をスローガンに掲げています。この計画では、2027年度までに売上高300億円、営業利益30億円の達成を目指し、従業員数を400名以上に維持・増員することを目標としています。

同社は、脱炭素社会への貢献、品質マネジメントの深化、人的資本の強化、強固な経営基盤の構築を重要課題として特定し、これらに取り組むことで持続可能な成長を図ります。特に、エンジニアリング事業では、省エネ型蒸留・蒸発装置の開発と受注拡大を進め、CO₂排出量削減に貢献します。

化工機事業では、新規顧客の開拓と情報共有を強化し、定期修理工事や単体機器の受注を拡大します。また、技術力と工事遂行能力の向上を図り、協力会社との関係を強化し、動員力と人材育成に注力します。これにより、顧客満足度の高い工事を提供し、柔軟な対応体制を構築します。

エネルギー・環境事業では、原子力発電所関連の製作・保守業務の受注を強化し、福島第一原子力発電所の廃炉対応に貢献します。また、核燃料サイクル関連の新規制基準対応業務に注力し、関連設備の受注を拡大します。これにより、エネルギーと環境分野での安全性と効率性を追求します。