タカキタJP:6325

時価総額
¥56.6億
PER
27.2倍
農業機械事業では酪農・畜産用飼料収穫機や土づくり関連作業機を製造・販売し、軸受事業では大型軸受の外輪・内輪や転子の旋削・研磨加工を行う。

事業内容

タカキタは、農業機械の製造・販売と軸受加工を主な事業としています。具体的には、牧草や飼料稲、飼料用とうもろこしの収穫に使用される酪農・畜産用の飼料収穫機や、肥料や土壌改良剤の散布に使用される土づくり関連作業機を製造・販売しています。

また、タカキタはベアリングメーカーから原材料を受け取り、産業用機械や鉄道車両用に使用される大型軸受の外輪・内輪の旋削や、転子の旋削、研磨加工を行っています。外輪・内輪はベアリングの構成要素で、転子はその間に挟まれたコロやローラーを指します。

経営方針

タカキタは、農業機械の総合メーカーとして、持続可能な未来を目指し、革新的な技術と製品を通じて人々の暮らしを豊かにすることを目指しています。創業以来、農業の近代化に取り組み、地球環境の保全と人と自然の共存を重視しています。

同社は、創業120周年を見据えた長期経営計画「Offensive120」を策定し、国内の農機ビジネスをコア事業としながら、海外市場への拡大を図っています。特に、環境問題や食料自給率の向上に対応するため、持続可能な農業基盤の構築に注力しています。

国内市場では、国の「食料・農業・農村基本計画」に基づき、生産性向上と農業経営の安定化を目指した製品開発を進めています。また、有機肥料散布機などの環境負荷低減に寄与する製品の提案を強化し、スマート農業技術の開発にも取り組んでいます。

海外市場では、韓国や欧州を中心に事業領域の拡大を目指し、グローバルニッチ市場での新規市場開拓を進めています。特に、中国市場での事業拡大を目指し、合弁会社との関係強化を図っています。

軸受事業では、産業界全体の動向に応じた納期・品質管理を徹底し、加工技術と設備を活かして収益力と生産性の向上を図っています。これにより、利益水準の改善を目指しています。

タカキタは、2033年の創業120周年に向けて、売上高85億円、営業利益率8.5%、ROE10%以上を目標に掲げています。中期事業計画の進捗を基に、次なる成長に向けた経営戦略を再構築し、持続的な社会貢献を目指しています。