日工JP:6306

時価総額
¥300億
PER
13.7倍
アスファルトプラントやコンクリートプラントの製造・販売、環境機械、破砕機、製造請負、不動産賃貸、住宅リフォームなどを手がける企業。

事業内容

日工は、アスファルトプラント、コンクリートプラント、環境及び搬送機械、破砕機の製造・販売を主な事業としています。また、製造請負事業や不動産賃貸、住宅リフォームなども手がけています。これらの事業は、複数の子会社とともに展開されています。

アスファルトプラント関連事業では、アスファルトプラントやリサイクルプラント、合材サイロ、電子制御機器、工場管理システムを提供しています。主要な関連会社には、日工電子工業や日工マシナリー、日工(上海)工程機械有限公司などがあります。

コンクリートプラント関連事業では、コンクリートプラントやコンパクトコンクリートプラント、コンクリートポンプ、電子制御機器、工場管理システムを扱っています。日工電子工業や日工マシナリーが主要な関連会社です。

環境及び搬送関連事業では、ベルトコンベヤや設備用コンベヤ、缶・ビン選別機、油汚染土壌浄化プラント、プラスチックリサイクルプラントを提供しています。この事業は日工が主に担当しています。

破砕機関連事業では、破砕機の製造・販売を行っています。日工と前川工業所が主要な関連会社です。製造請負関連事業では、産業機械やガスホルダーの製造を請け負っています。

その他の事業には、パイプ枠組足場や鋼製道板、アルミ製仮設昇降階段、ショベル、スコップ、小型コンクリートミキサ、モルタルミキサ、水門、防水板などがあります。また、不動産賃貸や販売、建設機械製品リース、住宅リフォーム、ソーラーLEDの提供も行っています。日工マシナリーやトンボ工業、日工セックなどが関連会社として関与しています。

経営方針

日工は、2030年ビジョンに基づき、技術力と製品力を強化しつつ、サービスビジネスの拡張を目指しています。具体的には、売上高700億円、営業利益70億円を目標に掲げ、カーボンニュートラルの実現や資源循環型社会の確立、人材育成と働きがいの向上を重視しています。これにより、経済価値と社会・環境価値を同時に引き上げ、企業価値の向上を図ります。

日工は、2024年度までを「内部投資フェーズ」と位置づけ、人的資本や知的資本への先行投資を積極的に行っています。特に、カーボンニュートラル対応が必要な事業領域での人員増強や、環境対応新製品の研究開発に注力しています。2025年度以降は「ビジネス拡大フェーズ」に移行し、新中期経営計画に基づき収益拡大を図ります。

日工の成長戦略は、国内外での収益基盤強化、新規事業の推進、働き方改革の実践に重点を置いています。国内では、製品力向上を通じて営業利益率を10%に引き上げることを目指し、海外ではタイやインドネシアでの市場拡大を図ります。また、新規事業ではM&Aを活用し、10年後に100億円の売上を創出することを目指しています。

日工は、環境負荷低減にも積極的に取り組んでいます。アスファルトプラント用の低炭素燃料技術の開発や、コンクリート業界でのCO₂吸着技術の普及を進めています。これにより、2050年までにCO₂排出量実質ゼロを目指し、持続可能な社会の実現に貢献します。これらの取り組みを通じて、日工は企業価値の向上を図り、株主還元を強化します。