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サトーJP:6287
事業内容
サトーは、サトーホールディングス株式会社を中核とする企業グループで、主に電子プリンタやハンドラベラーなどのメカトロ製品、ICタグ・ラベル、シール、ラベル、タグ、チケット、リボン、MCカードなどのサプライ製品の製造および販売を行っています。グループ全体で50社の連結子会社を持ち、国内外で事業を展開しています。
サトーの事業セグメントは、日本国内と海外に分かれています。日本国内では、株式会社サトーがメカトロ製品とサプライ製品の製造・販売を行い、サトーヘルスケア株式会社は医療分野でのソリューション提供を手がけています。サトーマテリアル株式会社は工業用ゴム製品やRFIDタグの製造販売を行っています。
海外では、アメリカのSATO AMERICA, LLCやブラジルのSATO AUTO-ID DO BRASIL LTDA.などがサプライ製品の製造・販売を行っています。ヨーロッパでは、イギリスのSATO UK LTD.やフランスのSATO FRANCE S.A.S.が活動しており、アジア太平洋地域ではシンガポールのSATO ASIA PACIFIC PTE.LTD.が拠点となっています。
サトーの主要製品には、電子プリンタ、ラベリングロボット、オートラベラー、一段型および多段型ハンドラベラー、ソフトウェア、保守サービスなどがあります。サプライ製品としては、電子プリンタ用ラベル・タグ、ハンドラベラー用ラベル、ICタグ・ラベル、シール、チケット、リボン、MCカード、インクなどが含まれます。
経営方針
サトーは、持続可能な社会の実現を目指し、革新的な成長戦略を推進しています。同社は「タギング」を中心に、情報を付与することで新たな価値を創造し、社会の発展に貢献することを使命としています。特に「自動認識ソリューション」を通じて、リアルタイムで情報を収集し、価値あるデータに変換することで、顧客の基幹システムや社会の基盤に貢献しています。
サトーは、2024年度を起点とする5カ年の中期経営計画を策定し、グローバルな展開を視野に入れた成長戦略を描いています。この計画では、タギング技術の高度化を進め、「Perfect & Unique Tagging(PUT)」を実現することで、社会の最適化を目指しています。これにより、持続可能な社会の実現に向けた長期的なビジョンを掲げています。
同社は、経営の重点課題として「コアビジネスの増強」「タギング技術の高度化」「経営基盤の強化」を設定しています。これらを有機的に結びつけ、長期的な成長の基盤を築くことを目指しています。特に、2025年度までを利益回復期とし、その後の成長投資再開期に向けた準備を進めています。
日本事業では、利益率向上を重視し、社内バリューチェーンの管理を徹底しています。海外事業では、ソリューション提供の自走化を進め、グローバルな大手顧客との取引を深める戦略を取っています。また、成長投資再開期には、RFIDや自動化ソリューションの既存領域に加え、PUTに向けた投資を行い、新たな収益基盤の構築を目指しています。
サトーは、営業利益や売上高営業利益率、投下資本利益率(ROIC)を重視し、企業価値の最大化を追求しています。中期経営計画に基づき、連結売上高や営業利益、EBITDAマージンの向上を目指し、持続的な成長を実現するための具体的な取り組みを進めています。