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SANEIJP:6230
沿革
1954年9月 |
大阪市東成区東小橋にて三栄水栓製作所を創立。水道用品の卸販売を開始。 |
1958年10月 |
水栓、シャワー等の組立作業を開始。 |
1960年12月 |
株式会社に改組し、株式会社三栄水栓製作所を設立。 |
1965年11月 |
関東方面の販売会社として東京都江東区亀戸に東京三栄水栓株式会社を設立。 |
1966年6月 |
大阪市東成区玉津に機械工場を建設し、水栓金具の製造を開始。 |
1967年4月 |
ツーバルブシャワー混合栓の製造を開始。 |
1968年4月 |
大阪市東成区玉津に本社ビルを建設。 |
1971年2月 |
大阪市東成区玉津に倉庫・真空包装工場を建設。 |
1972年12月 |
大阪市城東区鴫野に鴫野工場および倉庫を建設。 |
1973年4月 |
東大阪市高井田に鋳造工場を建設。 |
1974年2月 |
鴫野真空包装工場を増築、玉津の機械工場を移転し、玉津工場跡地を倉庫に改造。 |
1975年3月 |
シングルレバー混合栓(ユーミックス)を製造、販売。 |
1980年2月 |
岐阜県各務原市に株式会社岐阜三栄水栓製作所を設立。 |
1982年11月 |
株式会社岐阜三栄水栓製作所を吸収合併、 岐阜工場として鋳造、加工、組立の一貫工場が完成。 |
1985年4月 |
大阪市城東区鴫野に鴫野配送センターを開設。 |
1985年5月 |
関東方面の販売会社である東京三栄水栓株式会社を吸収合併。同時に東京支店を開設。 |
1985年5月 |
大阪市東成区玉津に大阪営業所を開設。 |
1988年5月 |
東京都足立区加平に足立配送センター(現関東物流センター)を開設。 |
1992年3月 |
包装を目的とした有限会社サンエースを岐阜県関市に設立。 |
1993年8月 |
名古屋市緑区浦里に名古屋支店を開設。 |
1994年9月 |
岐阜県各務原市鵜沼朝日町に中部物流センターを建設。 |
1995年7月 |
岐阜県各務原市鵜沼大伊木町に大伊木工場(鍍金工場)を建設。 |
1996年12月 |
鴫野工場がISO 9001の認証取得。 |
1997年11月 |
岐阜工場内にバフ研磨工場を建設。 |
1998年4月 |
岐阜工場と大伊木工場がISO 9001の認証取得。 |
1998年4月 |
岐阜工場に研磨工場を建設。 |
2001年3月 |
鴫野工場がISO 14001の認証取得。 |
2001年5月 |
岐阜工場・大伊木工場・中部物流がISO 14001の認証取得。 |
2003年2月 |
中国・大連経済技術開発区に大連三栄水栓有限公司を設立。 |
2003年4月 |
水道工事の施工を目的とした株式会社近藤エンジニアリング(現株式会社アクアエンジニアリング)を大阪市東成区玉津に設立。 |
2004年4月 |
新本社ビル建設。 |
2007年4月 |
東京都渋谷区神宮前にショールーム&ショップ「WAILEA表参道」を開設。 |
2010年9月 |
株式会社三栄を吸収合併。 |
2015年9月 |
不動産の管理及び賃貸業等を目的とした株式会社アクアラボを完全子会社化。 |
2015年9月 |
有限会社サンエースの株式を売却。 |
2016年1月 |
株式会社アクアエンジニアリングを完全子会社化。 |
2018年3月 |
株式会社アクアラボを吸収合併。 |
2018年4月 |
株式会社三栄水栓製作所からSANEI株式会社に社名変更。 |
2020年7月 |
高級バスの製造・販売を目的としたFLUSSO株式会社を東京都渋谷区神宮前に設立。 |
2020年12月 |
東京証券取引所市場第二部に株式を上場。 |
2022年3月 |
給水栓類、配管継手類、浄水器類の設計、開発、製造、販売を目的とした株式会社水生活製作所を連結子会社化。これに伴い、同社の子会社である美山鋳造株式会社を連結子会社化。 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。 |
2022年10月 |
FLUSSO株式会社を吸収合併。 |
2023年5月 |
大阪市中央区にショールーム&ショップ「WAILEA御堂筋」を開設。 |
事業内容
SANEIグループは、SANEIとその関連会社である株式会社アクアエンジニアリング、大連三栄水栓有限公司、株式会社水生活製作所、美山鋳造株式会社の5社で構成されています。このグループは、給水栓、給排水金具、継手、配管部材の製造および販売を主な事業内容としています。
SANEIグループの製品は、プロダクトデザイナーや建築・空間デザイナーとの協力により、従来とは異なる水栓を提案しています。これにより、インテリアの一部として空間のコンセプトに調和するデザインの水栓を提供しています。また、住宅だけでなく、ホテルのスイートルームやペントハウス、事務所ビル、アミューズメント施設、病院・介護施設、駅舎など、非住宅分野においても製品を提供しています。さらに、エレクトロニクスとの融合を目指し、タッチパネル式水栓や音声認識による操作システムなど、革新的な製品を開発しています。
製品ブランドには、「SUTTO」や「YORI SUTTO」、「cye(サイ)」、「MONOTON」などがあり、それぞれ独自のコンセプトを持っています。例えば、「SUTTO」シリーズは、日常にさりげなく融け込むデザインをコンセプトにしており、「YORI SUTTO」は「SUTTO」をスリムなデザインにしたものです。また、「cye(サイ)」は、インダストリアルな要素をシンプルな機能とデザインに再編集したレトロでモダンな水栓シリーズです。
販売チャネルとしては、管工機材ルート、リテールルート、メーカールート、海外ルートの4つに分けており、全国に支社・支店・営業所・出張所を設置し、営業拠点展開を行っています。また、生産拠点としては、岐阜県各務原市に主力工場を持ち、中国大連市にも生産工場を設置しています。
SANEIグループは、革新的な製品開発と幅広い販売チャネルを通じて、新たなライフスタイルの提案を行っています。
経営方針
SANEIは、水まわり製品の専業メーカーとして、中長期的な成長戦略を推進しています。同社は、人類にとって不可欠な水を中心に、生活の質を高める製品とサービスを提供することを企業理念として掲げています。具体的には、「人と水をつなぐ企業」として、社会的責任を果たしながら、地球の未来を見据えた企業活動を展開しています。また、質の高いモノづくりを通じて感動を提供し、さまざまな人とのつながりを大切にすることで、社会に貢献しています。
経営上の目標として、SANEIはグループ各社の収益性の向上とシナジーの追求を重視しています。これにより、適正な利益の確保と着実な成長を目指し、株主価値の最大化に努めています。売上高、経常利益率、ROEを重要な指標としており、安定配当が可能な収益の確保により企業価値の向上を図っています。
中長期的な経営戦略として、SANEIは非住宅市場への事業シェア拡大に注力しています。特に、ホテル、オフィス、公共設備向けの水栓金具の販売を強化し、高級感のある洗面所の提案などを積極的に行っています。また、水栓金具の販売形態を、単体販売から水道インフラ全体をカバーする形態へと進化させ、多様化する空間に調和する製品開発を行い、トータルでの提案を目指しています。
生産体制の強化も同社の重要な戦略の一つです。将来的な需要拡大に対応するため、岐阜工場の生産エリアを拡張し、自動化生産設備の導入や生産ラインの増設を行っています。これにより、高付加価値製品の安定供給体制を確立し、CO2排出量の削減を含む環境対策も推進しています。
さらに、SANEIはデザイン性の追求、センサーやAIを活用した製品開発にも力を入れており、ブランドの品質向上と高みを目指しています。これらの戦略を通じて、SANEIは持続可能な成長と高収益体質の実現を目指しています。